第九話その3 最強の降魔
間が空いてしましましたが、
第9話その3です。いよいよ物語もラストスパートか?
明らかに尋常でない様子だったあやめさんに
後ろ髪を引かれつつの出撃です。
待ち受けるは、花組を全滅させようと意気込む鹿。
今回の戦闘は、外壁に風穴を空けられてしまった帝劇の周りに
4つの魔来器という装置が設置されている。
降魔を呼び出すこれらを破壊することが
第一目標のようだ。
第8話で黒之巣会本拠地に乗り込んだとき、
魔操機兵の工場を壊して回ったのと同じ要領か。
▲耐久力が少し高めか
4つの魔神器を壊すと、鹿が帝劇前、フィールド中央へ移動し、
攻撃が可能になります。
鹿の必殺を食らったとき、
LIPSが発生。「この程度か」と小馬鹿にしてみると、
鹿が挑発に乗り平常心を失ったため、
米田長官に「いいぞ!敵はスキだらけだ!」と褒められました。
何か戦闘に作用するものなのかな?
▲なんつー語彙力だ。かわいく見えてきた。
さすがに攻撃力は高く、被ダメージは通常攻撃でも50超。
しかし、相手にとっては多勢に無勢というやつで
取り囲んで寄ってたかって必殺技をぶつけて勝利!
…毎回こんなパターンのような気がするが、これでいいのか?(笑)
これまでのところ、
戦闘は危なげなく進めているような気がします。
(私のおぼつかない操作はともかくとして……)
深川廃屋のミロク戦で、
うっかり蒸気火箭の目の前に飛び込んでしまったときには
初めてゲームオーバーになるんじゃないかとドキドキしましたが(苦笑)
ゲームオーバーになるとどうなるんだろう?
ペナルティとかあるのでしょうか。
花組隊員たちも、今のところ戦闘不能になったことがないので、
いざそうなったときにどうなるのか、実はまだ知りません。
痛む胸を押さえつつ、一度わざとやられてみようか……と検討中です。
うーん、でも、攻撃されるみんなを眺めているだけって、
すごく心臓に悪い気がする……。
閑話休題。
戦闘終了時には、隊長が「いつものいくぞ!」と
笑顔も朗らかに勝利のポーズの音頭を取ります。
隊長も、最初の頃は
モギリに事務仕事にうんざりして、あんなに
いじけて嫌がっていたのに。
女の子だらけの部隊に、あんなに
困り果てて戸惑っていたのに、
すっかり花組の一員になったね……。
▲なんだか目頭が熱いぜ
花組の前に倒れた鹿を、叉丹は 使えぬ奴と切って捨てます。
続けて、そろそろあやつを目覚めさせるとするか……とつぶやく叉丹。
あやつってやっぱり「最強の降魔」ってやつだよな?
帝劇地下にいる米田のおっちゃんも、
倉庫へ向かいながら胸騒ぎを感じています。
倉庫にはあやめさんが。相変わらず様子がおかしい……
「さ……たん……様……」
やっぱりそういう展開ですよねー?!?!?
よくも悪くも驚かない、いやもういつ来るか来るかと想っていた。
いやもうそういう意味ではめちゃくちゃドキドキしてた。
いっそ「ネタは上がってんだよォ!」と机を叩いてやりたかった!!
「しまった、魔神器が!」
米田のおっちゃんが叫びます。
そんな風に、驚きというより
「ここで来たか」というそんな思いに呻く私。
大きな赤い月をバックに、魔神器を抱えたあやめが
不敵に笑う叉丹の横に立つ……。
魔神器の存在に、叉丹に従うあやめの姿に驚く花組。
このとき声を発していたのはマリアとさくらが主で、
今思えば、このとき隊長は何を考えていたんだろう……。
LIPSが発生。
「叫ぶ」
「銃を撃つ」
▲私は銃を撃つを選んだ
ぞっとしねえ、ぞっとしねえよあやめさん。
私は思わず撃つを選んでしまったけれど、
きっとこれが私ではなく大神だったら、きっと「叫んで」いたんだろうな。
叉丹はあやめを撃った大神の選択を称えました。
しかし、ここでアニメーションが挿入されます。
アニメーションが始まってすぐ、
叉丹があやめの顎に手をかけて、
「あっ」と思ったときにはもう唇を奪っている。
これを見たときの感情がねえ、もうね、ちょっと言葉にできなかった……。
「あやめさんはどこかで裏切る」という展開は分かっていたはずなのに、
目の前であやめを奪われた、それをまざまざと見せつけられたのに、
怒りとも悲しみともつかない、寂しさともちょっと違う、
複雑で激しい感情を覚えました。いやあ、震えたー……。
叉丹の口付けを受けたあやめは、
なぜか服がビリビリになって露出度の高い衣装に変わり
黒い翼を持った妖しい姿になりました。
▲危うい美しさを発するあやめ
叉丹はあやめさんを殺女と呼んで、最強の降魔と呼びました。
応える殺女の声は、あやめさんのあのあたたかくって優しい、
慈愛に満ちた響きから一変、硬質で妖艶なものになっている。
色んなアニメやゲームやCDやを見聞きするにつけ思う、声優さんってスゲー。
殺女は叉丹に魔神器を渡してしまった。
どよめく一同に、叉丹が、殺女が笑う。
大神は黙りこくっていました。
ワタシ、それはそうだよなと思うのです。
大神はどう見ても、明らかに、あやめに惚れていたと思うのです。
花組という面々がいて、信頼度というシステムがあって、
いい雰囲気になったりして、ちょっとドキドキするイベントは……
そりゃああったりしたけれど、
大神が全幅の信頼を置いて、話しかけられればデレデレしてときめいて、
そんな女性はあやめひとりだったんですよ。
そのひとから「自分を撃て」と銃を渡されて、
そのひとを軍人としての責任と覚悟を決めて撃って、
しかしそのひとは甲斐なく悪に寝返ってしまうのだからたまったものじゃない。
言い方は悪いけれど、撃ち損じゃあないか。
▲嘲笑とも取れる殺女の笑声
この後の展開として、気になるのが
殺女は叉丹を前にして「前世の契り」と言いました。
この裏切りって、叉丹が暗示をかけたとかでなく
もっとずっと前から決められていたことなのか。
洗脳が解けるみたいなパターンないのんか。マジでか。
一抹の不安がよぎります。
その4へ続きます。