第十話その5 正義降臨
さあ、サタンとの最終決戦です!!
▲覚悟しろ、サタン!!
ミカエル様いわく、サタンの弱点は
核である天使体のある場所。胸の中央です。
どうやら通常攻撃はないようなのですが、
叉丹は被ダメによって気力ゲージがマックスになると
フィールド全体をその範囲とする必殺技を繰り出してきます。
100前後の被ダメージがあるため、体力の管理に気をつけねばなりません。
今回はアイリスをいざというときの回復要員に回すため、
合体技は控えるようにして戦ってみます。
正直、サクラにおける戦闘で苦戦するのは
1体のボスより多数の雑魚。
サタンは気力ゲージを溜めている間、毎ターン降魔を召喚するので、
かばっていない仲間が集中砲火を受けると非常に厳しくなりました。
しかし、必殺技と、最後は全員の通常攻撃で押し切り。
「今だ!」隊長の掛け声がします。
な、何が今なんだ!? 唖然とする私を置いてけぼりにして、
画面に桜吹雪が舞い、皆が叫びます。
「檄!」「帝!」「國!」「華!」「撃!」「團!」
▲正 義 降 臨
なんという王道。なんという正義の力。
最後は皆の力を結集して、サタンを倒しました。
私は一瞬置いてけぼりでしたけどね!
ひとりぼっちはいやだよぉ!と思わずアイリスの声真似をしたくなります。
ともあれ、サタンを倒すことができました。
花組の前に斃れたサタンに、ミカエルは天へ還ろうと諭します。
▲一度は安らかな顔をしたサタン。しかし……
サタンはミカエルに差し伸べられた手を取ることはありませんでした。
最後まで人間を、愛を憎しんだまま、
剣に生き、剣に死んでいきました。
また、別れはもうひとつ。
ミカエルもまた天へ還るのです。
▲あやめさん……
ミカエルの穏やかでゆったりとした、ある種感情のない声が、
一気に豊かな感情を持ちます。あ、あやめさんの声だ……。
大神隊長の顔もまた切ねぇ!
アニメーションが挿入され、天へ昇るミカエルを
隊長は海軍式の敬礼で見送りました。
「いいんですか、大神さん……」
尋ねるさくらに、大神は微笑んで答えます。
俺には皆がいる、と。
▲微笑むさくらの顔がやわらかい。しかし次の瞬間には……
「で、大切な人って誰ですか!」
「いいっ?!」
ああ、いいやり取りだ、いつものやり取りだwww
詰め寄るさくらの顔がかわいい。
便乗して乗ってくる他の面々もかわいい。
マリアまで満面の笑顔だwww
▲マリアまでwww
米田長官も瓦礫の中から顔を出し、
いつもの顔ぶれが――あやめを除く花組が揃う。
エピローグへ続きます。