サクラ大戦プレイ日記

DC初心者が20周年を迎えたサクラ大戦をプレイ

【2周目】第一話その3 誇りある仕事

引き続き、2周目第一話その3です。

秘密部隊の隊長という辞令と、

劇場のキップのモギリ係という現状のギャップに

疑問と怒りを抱く大神は、支配人室へと乗り込みます。

 

 

部屋の前に立つと、米田中将が電話で

誰かと話しをしているのが漏れ聞こえてきました。

相手は、大神に任命書を渡してくれた花小路伯爵のようです。

酔った様子もなく、静かな声音で、

大神や帝国華撃団 花組のことを話しています。

 

米田さんの語り口に滲むのは、

自ら刀を取り、戦場を駆けることができない屈辱でした。

そしてそれ以上に、戦わない、戦えない自分の代わりに、

誰かを――婦女子を、戦場へ送り出すことしかできない

そんな立場に対する口惜しさが多大にあります。

 

そして、屈辱とまではいかずとも、

戦場とはかけ離れたこの場所に不満を持つ男が1人。

 

「どういうことか説明してください!」

支配人室へ入って早速発生したLIPSで、大神がそう問いただすと、

米田は先ほどまでの静かな口調はどこへやら

赤らんだ顔で頭上の額縁を指します。

 

すると、「団 撃 華 国 帝」と

掲げられていたはずの額縁の字が変化し、

「団 劇 歌 国 帝」――つまり、華撃団が歌劇団に変わったのです!

 

衝撃を受け、なお食い下がる大神を、米田は笑います。

「確かに歌劇団は“秘密舞台”だよ。ハァッーハハハ!」

 

f:id:yon-sakura:20170212210313j:plain

▲ダジャレかよ!!

 

悪い夢だ……と意気消沈する大神は、

支配人室へ乗り込んだときの勢いが嘘のよう。

ふらふらと廊下を歩いていると、

さくらが声をかけてくれました。

 

f:id:yon-sakura:20170212210601j:plain

▲顔色が悪いと心配そうなさくら

 

LIPSが発生しますが、

頼むとも1人にしてくれとも言えず沈黙していると、

さくらは表情を一変させて笑顔になります。

勝手ながら送らせてもらう、と強引な言い方をしますが、

大神を気遣っての言い方なのでしょう。

さくらくん、いい子だな~……

 

部屋の前まで来た時、LIPSで部屋へ寄らないかと誘ってみます。

下心ありすぎる誘いですが、なんとOK!!

逆にいいのかいさくらくん!まだ出会って数時間ですぞ!!!

 

1周目も同じように誘ってみて

断られたような記憶があるんですが、

どこで分岐があったんだろう?

下心ありまくりで誘った私は大興奮ですが、

大神さんにはいまいち下心があるんだかないんだか分からない。笑

ちらかっているけどくつろいでくれと

ごく自然に言う大神に対し、

部屋に入ってきたさくらくんは緊張した様子です。

 

f:id:yon-sakura:20170212214248j:plain

▲おいおいこれは……

 

男なら生唾飲み込むこと必至の台詞ですが、

大神さんはなんと華麗なスルー。

この男、ちょっと下心出してドキドキくらいしてもいいだろう!!

こういう妙に清純なところが大神さんのいいところですが、

それにしたってこのシチュエーションを逃す手があるのかいやない。

 

ハラハラするやらもだもだするやらしている私の思いを汲んでか、

やたら選択肢の多いLIPSが発生。

劇場について聞く、さくらについて聞く、華撃団について聞く……

ここはさくらについてでしょう!!

力一杯選択すると、信頼度が上がります。

 

舞台のこと、休日のこと、さくら自身のこと……

こんな風にゆっくり話す機会は、

1周目にもなかなかなかった気がして新鮮です。

しかも、なんだかめちゃくちゃいい雰囲気じゃないですか……。

 

 

和やかであたたかな空気の中、大神の部屋の扉がノックされますが、

気分が上向いた私という名の大神さん、

LIPSで「大神はなら留守ですよー」と堂々の居留守。

 

f:id:yon-sakura:20170212230824j:plain

▲冗談が言える余裕が出てきたのはいいことだ

 

しかし、相手が悪かった。

扉の前にいたのはマリアでした。

とても冗談が通じる相手ではありません。

 

部屋に入ってくるなり、さくらがそこにいることに衝撃を受けるマリア。

 

f:id:yon-sakura:20170212223412j:plain

▲見つかってしまった……。

 

舞台をすっぽかす気かと、マリアに追い立てられてさくらは退室。

そのマリアも、大神にしっかり釘を刺してから去っていきました。

信頼度はもちろんダウンです……。

 

素直に反省した大神。

しかし、大神はひとりごちます。

 

舞台に立つという仕事がある彼女たちに対し、

海軍士官学校を卒業しながら

モギリという仕事を与えられてしまった自分。

 

帝国華撃団という部隊で、

平和を守る仕事ができること。

隊長という大役を命ぜられたこと。

士官学校で賢明に学び、修練に励んできた大神が

それをどれだけ喜び、心躍らせ、やる気を漲らせていたことでしょうか。

 

それが、今まで夢にまで見た仕事が嘘だったなんて、

自分の身に置き換えても、考えるだにぞっとします。

 

一時のぬか喜びに終わり、やる気は行き場を無くして、

怒っていいのか悲しんでいいのか分からなくなる。

腹の底がぎゅっと握られたような感覚がします。

 

f:id:yon-sakura:20170212224340j:plain

▲部屋もなんだか暗く重苦しく見える

 

消沈する大神は、前を向くことができるのでありましょうか。

この後の展開を知っているだけに、

私も帝劇職員の気分。

ああ、早く誰か教えてあげてくれ……。

 

 

余談ですが、漫画版のサクラ大戦

このあたりの大神の描写には、たまらないものがありました。

大神の感じた屈辱や虚しさ、いらだちや悲しみに、

ちょっと泣きそうなくらいだった。

 

www.amazon.co.jp

 

サクラ大戦漫画版、絵の丁寧さもさることながら、

描写が細かくって、シナリオの変更にも無理がなくって、

キャラクターの動かし方も魅力的だし、本当にいい作品ですね。

第二部も5巻を除いて集め終わったので、

続きを楽しみにしています。

 

 

閑話休題

その4に続きます。