【2】第十一話その3 怪物たらしめるもの
耐える戦いが続く花組であります。
甲板に出た大神以下9名は、
中央通気口を守りつつ、
押し寄せる降魔を蹴散らさねばなりません。
▲フィールド中央にあるのが通気口だ
勝利条件は、ターン経過。
武蔵めがけて上昇を続けているミカサが、
降魔の活動限界高度まで上昇し切れば、
降魔の襲来を振り切って
航続可能というわけですね。
戦闘→敵増援→戦闘→敵増援→…
というサイクルで、戦闘が進み、
第四波まで耐えると戦闘勝利です。
なお、フィールド内には
ミカサの高射砲が配置されており、
これが破壊されると
甲板に降りてくる敵の数が増えるという仕様です。
特にイベントもなく、この戦闘は終了。
高高度に達したミカサの周囲から
降魔が退いていき、
花組が撤退しようとしたのも束の間。
先ほど仕留め損ねた土蜘蛛が
再び姿を表します。
戦闘再開です。
▲意外なまでの忠誠心を見せる土蜘蛛
今まで土蜘蛛には、
戦いのために京極に与しているような、
結構戦闘狂っぽいイメージを持っていましたが、
花組に諭されても
「自分が捨て駒だということはわかっている」
と言い、その上で京極のためにと
突っ込んでくるのが意外。
人間の皆殺しを望むような、
強い憎しみも露わにしています。
しかしどんなバックボーンがあるにせよ、
負けるわけにはいきません。
戦闘を開始したその1ターン後でした。
▲花組の天武に異変が……?!
天武の中に警報が鳴り響き、
大神だけでなく、
花組全員が、
天武の暴走に苦しみ始めたのです。
ひとまずは戦闘を続行する花組ですが、
どう考えても異常事態。
合体技と各必殺技で畳み掛けて、
手早く戦闘終了させました。
土蜘蛛はこの戦闘で命を落とします。
死に際、こんな姿でも人間だ、と嘲笑った土蜘蛛。
異形の姿ゆえに差別を受け、
人間を憎むようになった彼女は、
京極に授かった力で
人間への復讐をしていたのでした。
怪物を怪物たらしめてしまうのは
周りの人々なんだ……という話なのかな。
ちょっと苦々しい思いも抱きつつ、
花組は帰投。
天武の異常については、
紅蘭に心当たりがあるようでした。
土蜘蛛が爆死した甲板をあとにして、
艦橋に戻った一同。
紅蘭から説明されたところによると、
天武の暴走は、
言ってしまえば天武の「仕様」のせいでした。
そもそも、天武が光武以上の力を発揮できるのは、
乗り手の霊力+都市エネルギー(地脈の力)を
取り込んでいるからなんだそうです。
天武は取り込んだエネルギーをパワーに変えて稼働します。
ここで、今目的地としている武蔵は、
八鬼門封魔陣で解放された都市エネルギーを
上空で吸い上げている状態です。
天武は、武蔵が吸い上げている強大なエネルギーを
横からすべて吸収しようとし、
結果オーバーフローして暴走を始めてしまったと、
どうやらそういう話でした。
このまま暴走を続ければ、
天武は乗りてもろとも“オシャカ”になってしまうと紅蘭。
LIPSで「天武を降りよう」と苦肉の決断をしますが、
花組の表情は晴れません。
しかし、ここで光明をもたらすのも
やはり紅蘭でした。
ミカサには、天武の前に搭乗していた機体、
光武・改も積んでいるというのです!
▲先読み能力が素晴らしいな!!
「こんなこともあろうかと」という
お決まりの台詞が頼もしいですな。
しかも、今回はレニ、織姫にも
アイゼンクライトではなく、光武が用意されているのでした。
▲このフォルムが既に懐かしい
これでまだ戦える。
がんばろう、と改めてLIPSで花組を鼓舞します。
ちなみにレニと織姫には、
光武と一緒に、
花組の戦闘服が用意されていました。
▲かっわいいな!!!!!!
お世辞でなく、
よく似合っているとLIPSで褒めると、
織姫、レニの信頼度が上がります。
さて、こうして改めて戦闘準備を整えた一同は、
1時間後、ミカサへ突入します。
各自、休息のために解散しますが、
そこをかえでに呼び止められました。
厳しい戦いを前に、かえでは大神に、
花組の支えになることを改めて期待していました。
みんなに声をかけてほしい、
というかえでに、LIPSが発生。
「わかりました」と素直に頷きます。
「みんなの力になってみせます」
と力強く言った大神。
顔グラは微笑んですらいます。
1の最終戦の前には
恐れを抱いて震えていた彼ですが、
この2年の間に、成長したという証なんでしょうか。
▲1の時には、まだ見守られている気の強かった大神だが……
よろしくと笑うかえでに見送られつつ、
その4に続きます。