【3】第一話その4 出撃!巴里華撃団
さぁ瞬きする間に時刻は15時、
ライラック伯爵夫人邸にやってきた大神は、
さっそく謎のおっちゃんに絡まれています。
▲パリに来てからこっち絡まれっぱなしじゃないか?
絡まれるのが仕事のゲームと言えばそうなんだけれども。
どうやらこのおっちゃんは警部さんらしい。
間を取り持ってくれたのは、
豊満な肉体を惜しげなくさらしたグラン・マ……
やっぱりアナタがライラック伯爵夫人か!
大神は全く思い至らなかった様子で驚いています。
▲熟女のおっぱいだって見りゃドキドキするわい
「女はいくつもの顔を使いわけるものなの」
あー、いい女の台詞だ。カッコイイ。
メルにワインを頼んでふと会場を見回すと、
移動したグラン・マが金髪の女性と会話をしています。
「グリシーヌ」でした。LIPSが発生してそう呟くと、
メルとシーが驚いた声を出しました。
グリシーヌは本当に立派なお家柄のお嬢様なんですね。
そんな会話をしていると、
横からいやらしい声が割り込んできました。
ま、またおっさんに絡まれてる……。
いやこれは絡まれるのが仕事のゲームだけれども、
おっさんに絡まれるゲームではないはずだ!
……ないはずですよね?
その男は大神に対し、
あからさまに敵意を持って話しかけてきます。
▲しかも、今回はとびきり悪辣なやつだ
素直に気分が悪くなりますが、
このとき発生したLIPSは
「貴族につかみかかる」という一択。
ここは我慢するしかないと時間切れにすると、
見ていたシーくんの信頼度が
「ムッシュ……サムライ……」という
謎の褒め言葉ともに上昇します。
う、うーん?w
貴族の口撃は続きます。
本当に典型的ですが、確実に腹の立つ下品な言い回し。
ネチネチと言い続ける貴族の前に、
割って入ったのはグリシーヌでした。
▲強い口調で貴族を追い払うグリシーヌ
貴公も貴公だ!とグリシーヌは大神にも腹を立てました。
言われるがままの大神の姿は、
誇り高い彼女には我慢ならないものなのでしょう。
LIPSが発生し、
「相手にするほどの奴じゃない」と答えると、
グリシーヌの信頼度が上がりましたが、
彼女は納得しきったわけではありません。
それでは来るべき戦いに勝利などありえない。
グリシーヌがそう叫んだときでした。
爆発音とともに、
庭先に昨夜のおかしなウサギが現れたのです!
同時に臨戦態勢に入ったのはグリシーヌです。
▲ゲェエ、どっから出した?!
まさかの戦斧使いかよ!!
その細腕で振り回すもんじゃないですよお嬢さん!!
グリシーヌをかばおうとする大神。
アナログLIPSが発生し、
最強数値でウサギ――シゾーにタックル。
グリシーヌの信頼度が大きくアップします。
次に響いたのは銃声です。
▲パリのシスター過激すぎるだろ?!
パリの女の子たちヤバイな?!
と思っていましたが、
そういえば帝劇にも、
自分で改造した銃を携帯していたり
薙刀の免許皆伝だったり
剣の道を修めていたり、
牛を素手で倒す女の子がいたっけ……。
ど、どっちもどっちか……。
警官隊が現れて応戦を始めたとき、
大神の頭をよぎるのは光武のことでした。
「あります、光武なら……霊子甲冑ならあります!」
エリカくんが歯噛みする大神に叫びます。
パリでも光武は光武、霊子甲冑は霊子甲冑なんですね。
事情を飲み込みきれていない大神を急かし、
グリシーヌとエリカが
大神を案内して走り始めました。
さすがにプレイヤーの私は事態を把握しているため、
新しい霊子甲冑のことで頭がいっぱいなのですが。
案内された先はシャノワールでした。
▲エリカくんがめちゃくちゃを言う
やっぱり本部はシャノワールなんだなー!
駆け抜ける勢いそのままに、
恒例のお着替えムービーが始まります!
隠し扉のように開いた壁面に飛び込んでいくエリカ。
中には座席があり、
腰掛けた椅子ごと地下に降りると、
壁から足元から、
戦闘服が飛び出してきます。
▲今回のお着替えは手動なのか!
毎度思うけど、お着替えムービーは隊員全員分欲しい。
3ならあったりしませんかありませんか。
なお、一番興奮したのは
グラン・マの登場の仕方かもしれません。
▲何それ超かっこいい
着替え終わったエリカ、そしてグリシーヌが、
また座席ごと移動してきて、
作戦本部と化した部屋に一同が集います。
大神もいつの間にか戦闘服に着替えていました。
その場には迫水氏もおり、
迫水氏が大神に改まって告げます。
大神中尉、君は巴里華撃団・花組の隊長として
この巴里に配属されたのだ、と。
本部はここ、テアトル・シャノワール。
総司令官はマダム・グラン・マ。
隊員はエリカくんとグリシーヌ。
帝国華撃団をモデルとして、
世界の主要都市で霊的防衛戦術が強化され始めた昨今、
その先駆けとして遂行されたのが
“欧州都市防衛計画”、
そしてその中枢を担う巴里華撃団なのです!
劇場を隠れ蓑に地下に司令部と格納庫を置き、
輸送用の弾丸列車まで配備している様は、
なんというか既視感の塊です。
件の格納庫に来てみれば、
シャノワールのバー、そして公園で絡まれた
工具のおっちゃんがいます。
整備班長だったのか。
光武たちの母のようなタイプだった紅蘭に対し、
おっちゃんは職人気質っぽい。
シャノワール整備班と神埼重工の技術の結晶、
最高傑作と呼ぶ霊子甲冑の名は、光武F(エフ)。
▲足元からの舐めるようなアングルに大興奮だ
公園で大神の体格を測っていたジャン整備班長は、
既にこの光武Fを大神用に調整済み。
さらに、光武Fに作ってくれたという大太刀は、
米田がわざわざ注文をつけてくれたものらしい。
よ、米田司令~~~~!!!
気に入ったかい?と聞かれりゃあ、
そりゃあもちろん!!だ。
金属の照り返しや映り込みまで美しいなあ、
かっこいいな~~~~!!!!
同時に、彼はもうひとりの子どもと呼んだ
列車・エクレールを見せてくれた。
なるほど確かにエクレアのような形で、
雷という名は轟雷号を感じさせてくれます。
職人気質だが、
やっぱり機体のことを子どもと呼ぶ班長に、
班長と紅蘭が話すところを夢見るのでした。
そうこうしている内に、
敵怪人は警官隊を制圧し
巴里華撃団の隊長として、
初めての出撃命令です。
「巴里華撃団・花組、出撃せよ!」
大神のLIPS選択にエリカとグリシーヌが応え、
信頼度がアップ。
出撃ムービーで、
稼働した光武Fがまたかっこいい!
▲エリカは当然のように一度自機の前を通り過ぎた(笑)
光武Fを積み込んだエクレールは、
撃鉄が撃針を叩き、
そして飛び出していく弾丸のように、
巨大なハンマーにお尻を叩かれて
射出されました。
▲働いているモブが描写されたのは初めてか?
弾丸列車で、向かうは
パリが誇るシャンゼリゼ通りです。
いよいよ初の戦闘フェイズだ!
その5に続きます。