【3】第二話その2 大サーカス、光と影
市場で出会った少女・コクリコの案内で、
エリカは無事花瓶を買うことができました。
馬をなだめ、花瓶探しを手伝ってもらい……。
世話になった礼をするため、
大神はエリカと別れて
コクリコの手伝いをすることになります。
コクリコが大神にさせたのは荷物持ちでした。
市場を駆け回るコクリコは、
慣れた様子でそれぞれの露天の店主に声をかけ、
野菜くずや魚などを譲り受けては
大神に持たせます。
▲集めてどうするんだ?と聞くとこの返事。
ベトナム出身で、
自分の過去について
「わからない」と言う少女。
複雑な事情のある子どもなんだろうな、
と自然と察してしまいますよね。
大神が「これ以上持てない!」と
悲鳴を上げる頃、
ようやくコクリコは市場を回りきりました。
そこへ声をかけてきたのは、
白い髪と髭を蓄えたおじいさんです。
コクリコの知り合いらしいおじいさんは、
宝石商のロランス・ロランと名乗りました。
ロランスさんにコクリコとの関係を尋ねられて、
LIPSが発生。
反射的に「恋人です」と即答。
いやほら、幼女は恋人にしなきゃいけない
星の下に生まれた人間なので……。
コクリコの信頼度は上がりましたが、
彼女の声が驚き半分戸惑い半分の真っ当な反応で、
なんとも申し訳ない気分になりました(笑)
▲順応性が高いな……
大神がおじさんにたしなめられて、
「冗談だったのー?!」と
気がついたコクリコの反応がかわいかったです。
おじさんとパンを分け合って食べるコクリコは、
みんなでご飯を食べるのが好きだ、
と言います。
うんうん分かるよぉ、
私も人がものを食べているのを見るのが大好きだ。
いっぱい食べる君が好きってやつだ。
大人がみんなおじさんやイチローみたいに
いい人だったらいいのにな。
そんな言葉をこぼしつつ、
コクリコは大神を伴って
市場を後にするのでした。
▲そんな犬を呼ぶみたいな言い方w
食べ物を満載したカゴを持って
辿り着いた先は、
コクリコの働くサーカス
「シルク・ド・ユーロ」のテントでした。
第一話の自由行動でサーカスに来たとき、
入り口で声をかけてきたのが
コクリコだったわけですね。
▲これに応えてお辞儀をして、エリカに面白がられたのだ
コクリコのいう「みんな」とは、
このサーカス団で飼われている
動物たちでした。
彼らがよい扱いを受けていないことは、
この後すぐに分かります。
テントにやってきたサーカス団の団長が、
あからさまに態度の悪い男だったのです。
動物たちの餌代を半分にすると言い、
ケガをした虎を蹴り、
コクリコに強い言葉を浴びせかけます。
▲あからさまにひどい大人だ
このままではコクリコまで殴られかねない。
アナログLIPSが発生し、
強い口調で男を止めると、
コクリコの信頼度が大きく上がります。
コクリコはこの男に逆らえないようでした。
団長が立ち去った後、
いかにも正義感が強く熱血漢なところがある
大神は、「なんだあの男は?」と
明らかに不服そうな声をあげますが
(大神のそういうハッキリしたとこ
嫌いじゃないぞ(笑))、
コクリコは悲しげに笑います。
先ほどかばったことにより、
また信頼度が大きく上がりますが、
なんとも釈然としません。
納得出来ないことは続きます。
これからショーを控えているコクリコの夕食は、
なんとも粗末なものだったのです。
▲見ているだけでつらい背中、つらい笑顔
食事ができ、雨に眠れず眠ることができる。
自分は幸せだと言うコクリコの笑顔は、
明らかに悲しげでした。
その日、サーカスにひとりの女性が雇われます。
その女性は旅芸人で、動物芸を得意とし、
暴れる動物たちを
瞬く間に落ち着かせるほどの実力の持ち主なのでした。
▲コクリコも感心していた
さて、場面は変わってシャノワールです。
コクリコがサーカスで働いていることを
聞きつけたエリカくんが、
大神をサーカスに行こうと誘います。
しかしその台詞がよりにもよって
「人間大砲くらいさせてもらえるかも!」
なんて具合で、
色気も何もあったもんじゃありません(笑)
これがエリカくんらしさということか、
なんか分かってきたぞ。
LIPSで「わかったよ」と返事をすると、
エリカは大喜びで信頼度を上げてくれます。
ここで2人で行くという発想がまるでないのが
エリカという女の子です。
ハッピーで楽しい事は共有しなきゃ!
といったところでしょうか。
楽屋にグリシーヌ、メル、シーを集め、
みんなをサーカスに誘うことになりました。
画面が猫カーソル画面になり、
4人に自由に話しかけられるようになります。
▲4人に話しかけて、みんなでサーカスに行こう!
どうやらイマイチ乗り気でないグリシーヌを、
その気にさせなければならないようです。
まずはサーカスに興味を持っていそうなシーくん、
次に、シーくんの話に乗ってきたメルくん。
続いてメルくんに話しかけて
シルク・ド・ユーロが
どんなに有名なサーカスかを教えてもらい、
最後にグリシーヌに声をかけると、
グリシーヌも重い腰を上げてくれました。
グリシーヌを誘うことに成功したからか、
エリカの信頼度が上がります。
グリシーヌもなんだかんだ楽しみにしている様子で
信頼度が上がり、
結局、翌日はエリカとグリシーヌと3人で
サーカスに行くことになりました。
シルク・ド・ユーロは、
どうやらヨーロッパでも3本の指に入るほどの
歴史と権威あるサーカス団のようです。
しかし、その団長があんな男なんだよな、
と思うと少し複雑な気分です。
一体どんなショーが見られるんでしょうか?
その3に続きます。