サクラ大戦プレイ日記

DC初心者が20周年を迎えたサクラ大戦をプレイ

【3】第三話その4 誇りの所在

 

悲鳴を上げて暗転した画面。

大神は気絶していたようです。

目を覚ました大神は

どこか畳のある一室に寝かされており、

それを看病する少女が

アニメーションによって描かれます。

 

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▲さっき大広間で見た少女だ

 

屏風で間仕切られた床に畳が敷かれ、

部屋の隅には竹が伸びている。

なんだか不思議な部屋です。

大神はその畳の上に寝かされていました。

 

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▲自由行動で入れなかった部屋か?

 

彼女の名は花火。

彼女は大神のことを知っているらしい。

というのも、

グリシーヌが彼女に対し

シャノワールで働いていることまで

話しているらしいのだ。

大神のこともよく聞いている、と

微笑む彼女。

 

LIPSが発生し、

メイドの服装が変だったかと尋ねてみましたが、

信頼度がアップして

よくお似合いですよと褒められ(?)た。

 

花火はとても静かで、

落ち着いた声で話す女の子でした。

父親が男爵である彼女は、

その縁でブルーメール家に住まい

巴里で勉強をしているのだと言います。

 

彼女からグリシーヌについて、

色々と聞くことができました。

グリシーヌの宿命について、

ブルーメール家について、

リッシュ伯爵について……。

 

歴史や伝統を重んじる名家に生まれた

グリシーヌは、その通りに

家の地位と名誉を守るのが

宿命だと考えているそうだ。

そんなグリシーヌが求めているのは、

「完全無欠の花婿」。

フィアンセになるかもしれない

リッシュ伯爵は、

巴里でも5本の指に入る

名門貴族らしいのですが……あれがかぁ。

この間のサーカス団の団長もそうでしたが、

巴里の「◯本の指に入る」を

アテにしたくなくなってきます……(笑)

 

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▲寂しそうな、悲しそうな顔をする花火

 

 

礼を言って花火と別れ、大神は再び

中庭のグリシーヌのもとを訪れました。

渡しそびれたイヤリングを手渡すと、

グリシーヌは呆れたような顔をします。

しかし、続く告白は真剣でした。

 

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▲己と家をイヤリングに例えたグリシーヌ

 

命を賭け命を守る戦いに生きた先祖を思うと、

地位や名誉だけを守り伝える

貴族の生き方は、

グリシーヌには虚しく感じられるようです。

しかし、家を捨てられないとも言うグリシーヌ。

その言葉は、「これも戦いの一部だから」と

自分に言い聞かせて

無理に自分を納得させているように見えます。

それがグリシーヌの苦悩の原因なんですね。

 

同調しようとした大神を

グリシーヌは何が分かると怒鳴りましたが、

アナログLIPSを最大にして

大神にも怒鳴り返させました。

 

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▲力強く叫んだ大神

 

今の大神にとって、守るべきものは

巴里華撃団のみんなや、

巴里に住む全ての人々です。

そこには当然、グリシーヌも含まれています。

グリシーヌの信頼度が大きく上がりました。

 

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▲初めて隊長と呼んでくれた!!

 

グリシーヌがブルーメール家の一部なのではない、

グリシーヌの中に、

グリシーヌの一部として

ブルーメール家の誇りがあるのだと、

大神はおそらく

そういうことを伝えたかったのだと思います。

 

大神の言葉に、

何かハッとしたようなグリシーヌは、

しかしそのまま立ち去ってしまうのでした。

 

 

 

ともあれ、夕方になり、

これでようやく

メイドの仕事とメイド服から解放されました。

 

またいつでも働きに来ていい、

と見送りに来たタレブーに、

LIPSで「またお願いします」と挨拶。

タレブーの信頼度が上がります。

 

グリシーヌは見送りに来てくれませんでしたが、

伝言に駆けつけた花火曰く、

明日も訪問に来るリッシュ伯爵のため

何やら準備があるようでした。

 

 

 

そんなグリシーヌは、

帰路につく3人の姿を

テラスから見下ろしていました。

 

やはりブルーメール家を捨てられない……

呟くグリシーヌは、

大神のようにはなれないとも言いました。

この「大神のように」って、

どういう意味を含んでいるんでしょうね。

 

グリシーヌはしたたかな女性だし、

悩んでも己の信念を曲げず

貫こうとする誇り高さや意志の強さもあります。

 

そんな彼女が羨むところ。

そう思えば、

大神の持つ強いけれどしなやかな心、

考えることの柔軟さ、

そういうところが

羨ましかったのかもしれません。

 

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▲グリシーヌの表情に、解放された様子はなかった

 

 

 

日の落ちた街を帰る大神、エリカ、コクリコ。

大神もエリカも、

慣れない仕事に少し疲れたようで

コクリコだけが元気いっぱいです。

 

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▲バテる大神を叱るコクリコ

 

コクリコは一足先にシャノワールへ向かい、

エリカは教会に挨拶に行くため

それぞれに一旦別れます。

シャノワールの開店まで時間があるため、

大神は街の中をぶらつくことにしました。

 

 

ここからは自由行動です。

その5に続きます。