サクラ大戦プレイ日記

DC初心者が20周年を迎えたサクラ大戦をプレイ

【3】第五話その5 私だって生きたい

 

第五話その5はアニメーションの挿入部分から。

ほとんど垂直に傾く客船の甲板に、

縄にすがりついて立つ花火と、

床にへばりつくようにして大神がいます。

 

嵐の吹き荒ぶ中、ほとんど落ちかけながらも

傾いた甲板を花火へ向かって這い進む大神。

「君も死ぬことなんて考えるな!」

ほとんど死にそうな状況でも、

死なないと力強く断言し、花火を説得し続けます。

フィリップさんが生きていたら

同じことを言うはず……

その言葉に、花火も大神を救うべく

腕を伸ばします。

 

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▲腕を伸ばし合う2人

 

美しい光景に涙すら出そうですが、

そうも言っていられません。

大きな波がうねり、

船を呑み込もうとしていました。

背後に迫る荒波に、

悔しげに顔を伏せた大神。

 

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▲しかし……

 

波しぶきは2人を襲いませんでした。

コルボーも驚愕しています。

時が止まったように、波も、雨もやんでいます。

そこには青白い光をまとった花火がいて、

私だって、と声を震わせていました。

 

私だって、と繰り返す花火。

「私だって、生きたい!!」

感情を昂ぶらせて叫んだ花火が霊力を放ち、

コルボーと、そして客船の幻を吹き飛ばしました。

 

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▲「私だって、生きたい!!」

 

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▲霊力を迸らせた花火!

 

 

花火くんにこんな霊力があったとは……

幻が消え、オペラ座の舞台に立ち上がった大神は呟きました。

 

 

改めて、戦場はオペラ座――オペラ・ガルニエに舞台を移します。

巴里花組の面々も無事でいました。

大神、そしてグリシーヌとエリカは、

花火に避難するよう促しました。

 

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▲花火をかばうグリシーヌ機がカッケェ!

 

今までどこにいたんだとか、

そういうことは言っちゃあいけないお約束だ!

花火をかばう大神とグリシーヌ、

まるでナイトが2人いるようです。

 

あくまで花火に、

花火への愛にこだわるコルボーを阻んで、

巴里花組は立ち塞がります。

花火をシャノワールにつながるダストシュートへ逃がすと、

いよいよ、コルボーの蒸気獣「セレナード」と対決です!

 

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▲敵は飛行能力を持つ蒸気獣だ

 

飛んでいる状態では、大神などの攻撃は当たりません。

そのため、まずは攻撃の届くエリカや

コクリコなどの攻撃で、

飛行ユニットを落とさねばなりません。

 

黒き衣のマドモアゼルを返せ!

叫ぶコルボーに、LIPSが発生し

「花火くんは渡さん!」と一喝。

グリシーヌの信頼度が上がります。

カッカしていたので即選んでしまったけど、

もう一方の「主役は俺がやる!」という選択肢が

自己主張激しすぎて気になりすぎました(笑)

2周目は選びたいです……。

 

奇しくも回復役がエリカくんと大神と

2人になってしまったので、

作戦は火中心で攻めました。

 

 

コルボーの体力を半ばほども削った頃でしょうか。

あくまで「舞台」の邪魔をする

大神たち「観客」に、コルボーは怒ります。

怪人が怒りを露わにした途端、

巴里花組の面々を、

それぞれ複数の蒸気獣が取り囲みました。

しかしそれは、コルボーによって見せられた幻。

蒸気獣に見えているのは、

実は巴里花組の仲間たちなのです。

 

必殺技を放とうと、肉薄する大神機とグリシーヌ機。

あわや相討ち……!となりかけたとき、

コルボーを1本の矢が貫いて、

幻は解けました。

この大神機とグリシーヌ機の肉薄するシーン、

かっこよかったなー。

 

暗闇の中、正確な一矢を放った人物に、

グリシーヌは心当たりがあるようです。

 

一同が客席に目を向けた先にいたのは、

黒い戦闘服に身を包む少女と、黒い光武F。

 

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▲花火くんの凛々しい姿があった!

 

カ、カッチョイー!!

 

しかし、コルボーは主役の帰還に歓喜します。

瞬く間に花火の前に移動し、

昼間花火をさらったときのように、

フィリップの姿で花火を誘ったのです。

 

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▲バルコニーの外へ連れ出そうとするコルボー

 

フィリップの幻に誘われて、

花火が踏み出そうとします。

しかし、この高いバルコニーから落ちれば

ひとたまりもありません。

グリシーヌが、エリカが、花火を止めようと叫びます。

アナログLIPSが発生し、大神も最大に叫びました。

 

大神の叫びに、花火は意識を取り戻しますが、

自我がある状態であっても、花火は首を振りました。

いくら目の前のフィリップが幻でも、

フィリップのことを、彼女は忘れられません。

 

残された私はどうなる!

グリシーヌが叫びました。

花火を失ったときのことを思うグリシーヌ。

泣いて暮らすしかないのだぞ!!と叫ぶ語尾が、

もうほとんど泣いている!

さらに、大神の畳み掛けるような説得に、

花火の信頼度が上がります。

 

コルボーはなおも、花火を死へ誘おうと

フィリップの声で呼びかけますが、

花火は泣きながらその手を拒みました。

 

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▲フィリップへ向けて謝る花火……

 

当然の如く、ごめんなさい、と言うのが泣けます。

はたから見れば、謝る必要はないのにと

単純に思ってしまうのですが、

フィリップを思い続けずっと寄り添ってきた花火にしてみれば、

幻相手であっても、その手を取らないことは

謝らずにはおれないほど重いことなのだと

痛感せずにいられません。

 

最後に、「フィリップ」ではなく「コルボー」を見た花火は、

フィリップに会わせてくれてありがとうと

丁寧に腰を折りました。

 

その姿を見つめる大神に、花火は

私はもう大丈夫です、と気丈な声を出しました。

 

我を一人にするのか、と低い声を出したコルボー。

この怪人も、何にこだわって

死と愛とを履き違えたんだろうなあ……。

 

 

ついに立ち上がった花火を加えて、

絶望したコルボーとの戦いが再開されました。

 

花火くんの戦闘中のボイスが

思いの外凛々しくて好きでした。

 

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▲必殺技の範囲が2種類ある?

 

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▲花火くんの必殺技

 

戦闘中、何か思うところのある様子の花火くんに

大神が声をかけました。

花火は、人のために生きる大切さを思い出した、

としながらも、

今までの自分が変わっていくことに

戸惑いを覚えると言います。

LIPSが発生し、「笑顔から始めよう」とアドバイス

今の君の笑顔ならきっといいことがおこるよ、

という大神の台詞、いいですね。

きっとフィリップも、

花火の笑顔に元気や幸せをもらっていて、

その笑顔のまま幸せになってほしかったんだな

と思い至ることができます。

花火の信頼度が大アップします。

 

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▲この台詞は、大神の変化や成長を振り返るようでグッときた

 

 

コルボーを倒すと、

花火は思い詰めたような顔をして、

自分のせいですまないと、みんなに謝りました。

しかし、それは違うと大神は首を振ります。

グリシーヌも、よくがんばったと花火を讃え、

それでようやく花火は笑顔になりました。

 

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勝利のポーズは戸惑いながらも花火が決めてくれたぞ!

 

 

夕暮れの墓場を、花火と大神が見舞っていました。

フィリップの与えてくれた愛を語る花火。

それを、大神がそっと慰め、励まします。

「今度は君が誰かを愛する番だ。」

大神の言葉に慰められて、

花火は大神にすがりついて泣きました。

これで最後にするから、泣かせてください、今だけ、と。

 

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▲大神はただ、いいよ、と返しただけだった

 

(なんてことだ……もうすでにED直前のような雰囲気じゃないか……)

 

やっと役者が出揃って、

さぁいよいよ誰でEDを迎えるか

本気で悩まなければというところなのに、

こんな場面を見たら

責任取らなきゃ……となってしまいます……w

 

 

そしてある夜。

花火はタタミゼ・ジュンヌとして

シャノワールのステージに立ちました。

桜吹雪の舞う中、

踊る花火は美しく力強く、微笑んでいました。

 

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▲静かな決意を見せた

 

第五話は悲しくも、

最後にはぐっと前を向ける、

強かでよいエピソードでした。

 

 

第六話に続きます。