サクラ大戦プレイ日記

DC初心者が20周年を迎えたサクラ大戦をプレイ

【3】第九話その1 守るべきもの、それぞれの心

 

最終決戦を目前に控え、ドキドキの第九話です。

 

 

第九話は、美しく抜けるような青空の下の

シテ島ノートルダム寺院から始まります。

画面はノートルダム寺院から

炎にまかれる巴里の街に移り変わり、

敵の想像以上の戦力を回想していきます。

回想の主は、会議室に集まる男たちでした。

 

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▲男たちに訴えるグラン・マ

 

この人々は、帝都で言うところの賢人機関のようなものなのでしょう。

巴里の行く末を憂う男たちに、

「大丈夫です」と力強く言ったグラン・マは、

巴里華撃団のシテ島への出撃の許可を得て

シャノワールに戻ってきました。

『準備ができ次第、巴里華撃団はシテ島へ上陸。』

ついに敵本拠地へ、総攻撃を仕掛けるのです。

 

作戦司令室でグラン・マからの報告を受け、

奮起したのはグリシーヌ、

不安がったのは花火やコクリコです。

LIPSが発生し、「大丈夫だ、心配するな」と声をかけると

後者の2人の信頼度が上がります。

いざとなったら、前回のように

エリカが大活躍してくれるだろうとロベリアが言いましたが、

応えるエリカはなんだか歯切れの悪い様子でした。

 

戦いに備え、巴里全域には

「大地震のため」とカモフラージュされた情報で

避難命令が出されています。

街の避難状況を見回るよう命ぜられた一同は、

ばらばらに散っていきました。

 

見回りに行く前に、大神はエレベーターで

エリカを捕まえて話を聞くことになります。

 

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▲急に発現した自分の力を恐れるエリカ

 

 

エリカは、自分の力を制御しきれず

誰かを傷つけやしないかと不安がっているのでした。

LIPSが発生し、

「まっすぐな心があれば大丈夫」と

エリカを励まします。

自分より何より先に、他人のことを思いやり心配する、

エリカくんのその純粋な気持ちがあれば大丈夫だよ!

そんな気持ちで選択すると、

エリカは微笑み、信頼度が上がりました。

いつもの通り、エレベーターの扉に激突するドジをやらかしつつ

元気よく飛び出していったエリカくん。

これで本当に大丈夫……なのかな?

 

 

街の見回りのため、ここからは自由行動です。

きっと、巴里花組の面々は

自分に縁の深いところにいると予想し、

人の多そうなところ、それから

隊員たちに縁のありそうな場所を狙って回ってみます。

 

 

 

市場(イベントキャッチ)→誰もいない市場を寂しがるコクリコ

戦いが終わればみんな戻ってくる、と励ましたとき、

どこからともなく猫の鳴き声がします。

どうやら飼い主とはぐれてしまったようですね。

 

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▲動物と接するときのコクリコの母性はすごい

 

LIPSが発生し、「コクリコなら安心だ」と言うと、

コクリコの信頼度が大きく上がりました。

この子は僕が守るよ、というコクリコの台詞が

頼もしくも温かいですね。

猫の仮の名前は、「一番好きな人の名前をつける」

とコクリコ。

そのときには、どんな名前か教えてくれなかったのですが……。

猫が逃げ出そうとするのを捕まえたとき、

その猫の仮の名が「イチロー」であることを知ります。

 

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▲思わぬ接近に頬を染めるコクリコ

 

目の前にある「一番好きな人」の顔に

頬を染めるコクリコ。

ただただかわいい!!!!

一際幼く見える、この戸惑った顔ったらない。

この健気な少女の可愛らしい恋心に

全く気がついていない大神は

どうした?ときょとんとしていますが、

どうした?じゃないんだよ!

お前の向こう脛蹴飛ばしてやりたいな!!

……まぁ、大神のこういう鈍感さゆえに発生するイベントが

コクリコのような純粋な乙女の恋心をくすぐるのかもしれません。

 

 

公園(イベントキャッチ)→川べりの欄干に腰掛けるロベリア

バーの辺りで会えるかと思っていたのに、

こんなところにいるとは。

野良犬だって逃げ出している、と

公園の避難状況を大神に伝えるロベリア。

どうやら、人がいなくなった街に金目のものが残っていないかと

そういう場所ばかり回っていたらしいのですが、

今こうして公園にいるところを見ると

真面目に仕事してたんじゃないかな……と私は思います。

 

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▲本当なら刑務所にいたはずなのに……とつぶやく

 

口調は皮肉げながら、表情は柔らかいし、

声もなんとなく軽やかに聞こえます。

LIPSが発生し、

「俺がいなくてさびしかったのか?」とからかうと

信頼度が大きく上がりました。

ハハハ!と上げた軽やかな笑い声が屈託なくて、

バカだからか?と何度となくかけられた台詞にも

なんだか親しみを感じます。

一方的かもしれませんが(笑)

ロベリアとの関係もいつの間にか変化したんだなあ、

と感じさせられました。

いつぞやなんか、ロベリアの行動に対して

「たたっ斬るぞ!」というような場面もあったのにね。

 

yon-sakura1234play.hatenablog.com

 

刑務所の中と外を比較して、

外である「こっちの世界」に

大事なものができちまったと微笑むロベリア。

 

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▲良い顔してるなあ

 

最後には「なんてな!」と誤魔化していましたが、

すべてロベリアの本心なのでしょうね。

 

 

サーカス→団員も動物たちもみんな避難しているようだ。

第二話以降、このサーカスは健全にやれているのかな。

誰もいないと思ったところで、

現れたのはいつぞやコクリコに優しい言葉をかけていた

宝石商のロランスさんでした。

久しぶりだなあ!それこそ第二話ぶりじゃないですか!

こんなところで何をしているのかと思ったら、

彼はコクリコを探しているのでした。

近くの避難所にも姿がなく

心配してくれていたのです。

シャノワールのみんなと避難している、と

嘘を織り交ぜた情報を大神が伝えると

ロランスさんはほっとしたようでした。

コクリコのことを頼むと言われ、

「わかりました、お任せください」と素直にLIPSで返します。

ロランスさんが避難所へ向かったのを見送り、

次の場所へ向かいます。

 

 

レストラン(イベントキャッチ)→見周りをするグリシーヌ

この近辺にも人はいないらしい。

次の場所へ移動する前に、グリシーヌに問いかけられました。

グリシーヌにとっての巴里は、

ブルーメール家の名に置いて守らねばならない土地ですが、

異邦人である大神にとってはなんなのか?と。

LIPSによって、「かけがえのない第二の故郷だよ」と

返すと、グリシーヌの信頼度が大きく上がります。

大神の巴里を愛する気持ちに、

グリシーヌは安心したようでした。

 

この負けられない戦いを前に、

巴里の街を守り抜くことを

グリシーヌの斧に誓います。

斧の柄に2人で手をかけて、誓いの言葉を口にする2人。

未来を誓い合う儀式にしては

少々色気がなさすぎるか? いえいえそんなことはありません。

 

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▲大神の右手はグリシーヌの手に重ねられている

 

「……私のことも守れ。」

私も貴公のことを守ると、

あとからそっと付け加えられた条項に、

大神はもちろんと頷きました。

グリシーヌ、乙女でしたなあ~。くらっときちゃうな……。

 

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▲グリシーヌは勇ましい戦友であり、守るべき一人の乙女だ

 

 

教会(イベントキャッチ)→十字架を前に祈りを捧げるエリカ

 

エリカくんはドジですが、

決して頭の悪い子でないことは

今までのことで十二分に分かっています。

誰より思慮深く情け深く、

現実を真摯に見つめているからこそ、

常に天真爛漫元気いっぱいなエリカくんがいるのです。

 

つぶやかれる祈りの言葉の中に、

「もしかしたら死ぬかもしれない」という台詞があって

内臓が少し冷えます。

 

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▲それすら使命だと言うエリカ

 

LIPSが発生し、「俺たちは負けはしない」と

今一度エリカを励ましました。

エリカの信頼度が大きく上がります。

 

一緒に祈りを捧げて欲しい、と言ったエリカは、

大神と並んで、改めて祈りを捧げます。

 

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▲大神は何を祈ったんだろう?

 

大切な人を守りたいというエリカの気持ちは大切ですが、

そのためならこの命を捧げてもかまわない、

と言うのだけは同意できません。

みんなで生きて帰ってきてこそなんだよ、エリカくん!!

「大切な人?」と尋ねる大神に、

真っ黒な髪の優しい人だと、

エリカは照れたように笑うのでした。

 

 

墓場→フィリップの墓に花を手向ける花火くん

 

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▲フィリップに最後のお別れをしに来たのだと言う

 

君もそんなことを言うのか、と私崩れ落ちそう。

これには、大神もすぐさま反応して

「最後じゃない、俺たちは帰ってくるんだ」と

花火に訴えかけてくれましたが。

そうだよな、彼女たちは大神のような軍人ではないし、

人と戦うのに慣れたメンバーも多くはありません。

死ぬかもしれないという気持ち、

戦いを前に不安に思う気持ちを持つ方が

自然なくらいなんですよね……。

 

墓の前に立ち、大神もフィリップに対し

LIPSで声をかけます。

「花火くんは俺が守ります」

そう誓うと、花火の信頼度が上がります。

 

これでひとまず、メインメンバーには全員

会うことができましたね。

 

 

カフェ→誰もいない。いつもの店員さんも無事に避難したかな

 

 

大神のアパート→キネマトロンで通信ができる

ここに関しては、

「キネマトロンで通信ができるから

もっと使ってみるといい」と教わった部分です。

キネマトロンで会話ができるシーンは

これまでにもたくさんあった?ようなので

周回する内に見てみたいなあ……と思いつつ、

周波数を「13510」に合わせます。

すると、通信に出てくれたのはマリアでした。

巴里と帝都で通信ができるなんて、

と驚きながらも、微笑み喜んでくれるマリア。

 

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▲マリアの顔を見ると安心するな……

 

巴里の強大な妖力反応は、

遠く離れた帝都でもキャッチできたようです。

紅蘭、カンナも通信に参加してきて、

口々に巴里の様子を心配してくれます。

総攻撃を仕掛けることになったと告げると、

マリアが注意を促してくれ、

LIPSで「慎重に作戦を行うよ」と頷きました。

なにせ巴里の都と、

巴里花組のみんなの命を預かっています。

 

クリアデータを合体していたためか、

マリアとカンナからは

一言多く激励の言葉を貰うことができました。

うーん、ズキュンときた……表現が古いか。

通信を終えると、キネマトロンに

帝国華撃団のショートカットが追加されました。

 

 

日本大使館→残業中の迫水大使

こんなときまで残業してる場合か!!

冗談めかして笑った迫水さんを大神が一喝すると、

迫水さんは一転、厳しい顔つきになります。

彼もまた、巴里をもし守れなかったら……と

恐れている一人なのでした。

LIPSが発生し、「俺たちに任せてください」と胸を叩きます。

迫水さんの信頼度が上がりました。

おっちゃんともあんまり絡めなかったなあ、

周回するときにはよろしくな。

 

 

テルトル広場→逃げ遅れた子どもを保護するメルくんとシーくん

君たちも見回りに出ていたのか。

泣き疲れて眠ってしまった子どもを抱えながら、

メルくんもシーくんも、

不安げな表情を隠しきれずにいます。

 

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▲不安な気持ちはみんな同じなんだな

 

LIPSが発生し、「俺たちの任務は笑顔を作ること」

と返すと、シーくんの信頼度が大アップ、

メルくんの信頼度もアップします。

2人の声が多少なりとも明るくなったのでよかった。

 

 

シャノワール→最後に回るならここでしょう。

グラン・マとジャン班長がいて、

大神を激励してくれました。

励まされるとともに、2人の思いも、同時に託されます。

 

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▲サクラ1、2でも共通するテーマのような気がします

 

帝都も何度焼かれぶち壊され、

ひっそりと静まり返ったことか。

しかし、戦いが終わった後には、

人々の笑顔が帝劇に集まっていました。

巴里もきっと同じです。

 

愛する人を失った心の傷はずっと残る。

グラン・マのが大神の肩に手をかけて言った台詞に、

失った大切な人のことを思い出します。

 

もちろん、街が無事で済めば

それに越したことはありません。

故郷や家、思い出を失うことだって、

時として大切な人を失うことと同じくらい

つらいことなのです。

例えば、帝劇を失ったら?

シャノワールを失ったら?

家にも、それらが連なってできる街並みにも、

積み重ねた歴史があり思い出があります。

 

 

LIPSが発生し、「俺たちで未来を作りましょう!」と

今度は逆に激励するような気持ちで

グラン・マに訴えます。

すると、グラン・マとジャンの信頼度が大きく上がりました。

 

 

自由行動はここで終了です。

直後、携帯キネマトロンが鳴り響き、

短な文章が送信されてきます。

 

ノートルダムに異常あり。注意せよ▼

 

作戦司令室に向かおうとしていた大神ですが、

ノートルダム寺院が見える場所へと急行します。

 

ムービーが始まり、巴里の街を見下ろす大神の頭上に

瞬く間に暗雲が立ち込めました。

 

 

その2に続きます。