【3】第九話その5 平和への想い!!
ついに大将戦と相成りました。
今回の縦に長い戦闘フィールドには、
最奥にカルマールの搭乗する蒸気獣・サンフォニーがおり、
その手前には固定砲台とおぼしきユニットが
数体設置されています。
さらに、サンフォニーの周囲には、
イカの触手のような形をした
謎の触手的な「捕獲ユニット」が数本、
地面からにょっきり生えてゆらめいています。
べ、別にいかがわしいなんて思ってないんだからね!
イカだけにね!
……さて、場が温まったところで戦闘開始です。
捕獲ユニットは、やはり
イカ型蒸気獣・サンフォニーの足にあたるもののようです。
しかし、サンフォニーの周りでしか動けない
というわけではなく、
1本ずつ自立して動きます。
動き方がヒジョーーーに気持ち悪い。
サンフォニーの足に捕まった光武は
その場で動けなくなってしまうため、
味方が攻撃して振り解いてあげる必要があります。
▲さっそく捕まってしまった
また、固定砲台は
「コールドアロー」と「フレイムアロー」の
2種類あったのですが、
コールドは気合を減少させ、
フレイムはダメージを与えるものでした。
そういえば、余談ですが
戦闘中に発生する協力攻撃では、
コクリコとエリカ、ロベリアとエリカの組み合わせが
いちばん好きです。
コ「こっちこっち!」エ「どっちどっち?」
ロ「いやな予感がする……」エ「お待たせー!」と、
どちらもエリカくんの天然なよさが出ているなと(笑)
戦闘中、カルマールが巴里華撃団に対し言いました。
巴里はもう終わりだと。
負けるとわかっていてなぜあがくのかと、
問いかけるカルマールに答えたのは
エリカくんでした。
▲絶対に諦めない、と断言したエリカ
それが巴里華撃団の戦い方だと、
教えてくれたのは大神だと、エリカは言います。
これについては、巴里華撃団、というより、
華撃団、ひいては人々を守る者としての戦い方だと
言ってもいいかもしれないと感じました。
大神一郎という男の信念と言いますか。
大神さんの格好いいところは、
この信念がシリーズ通して揺らがないところなんじゃないかと
私は思っています。
サンフォニーの体力が削れていくにつれ、
鐘は2回目、3回目、4回目……と鳴り響きます。
しかし、最後はエリカくんの一撃で
撃破することができました!
戦闘が終了し、ついに膝をついたサンフォニー。
火花が飛び散らせながら、
カルマールが最後のあがきを見せます。
オプスキュールごと、自爆し
巴里を壊滅させようとしたのです。
飛び出したのは大神でした。
カルマールの張ったバリアに向かって突進します。
▲大神の呼びかけに、隊員たちが応える!!
グリシーヌ、コクリコ、ロベリア、花火。
4人の機体と体がそれぞれの色に光輝き、
その力を受け取った大神機は
どんどん出力を上げていきます。
▲最後にエリカくんが……!
ついに、大神の刃が
サンフォニーを貫きました。
爆発を起こすサンフォニー。
▲炎に包まれるカルマール
炎に包まれながらなお、カルマールは
巴里が燃える様を幻視しますが、
5回目の鐘が鳴り響いても
巴里の街は燃えることなく、無事です!
「……終わったな」
大神が呟きます。
お、おおがみさん、その台詞はフラグや。
しかしそんなフラグも杞憂です。
巴里の街は無事で、華撃団も誰一人欠けず。
ノートルダムまで駆けつけてくれたメルやシー、
グラン・マやジャン班長が
6人を笑顔で迎えてくれました。
美しい朝日と青空の下、最後の勝利のポーズは
大神が掛け声をかけることになりました。
LIPSが発生しますが、
ここは恥ずかしがらずに完遂することにしましょう。
▲勝利のポーズ、決め!
巴里の街に人々が帰ってきました。
シャノワールでは今日もレビューが行われており、
そこにはレニと織姫の姿もあります。
▲2人も無事でよかった
2人のステージを賛美しながら、
平和を噛みしめる一同。
しかし、その場に大神とエリカの姿はありません。
大神とエリカは、2人でシャノワールを抜け出して
夜の巴里の街を歩いていたのでした。
エリカは大神に問いかけます。
「最後の戦いの前に言ってくれたこと覚えてますか?」
……ん? なんか言ったっけ?
身の覚えのない私、および大神は
素直によく覚えていないと聞き返します。
えーと、マジで何か言ったっけ?
エリカくん、準備はいいか!とか、
俺が最も信頼しているのは君だとか、
俺のパートナーになってくれ……とか?
(……あれ、結構言ってるぞ)
案の定というかなんというか、
エリカくんも「ヒドイ!」と目を潤ませて批難してきます。
「勝ったら一緒に暮らそうって言ったじゃないですか!!」
言ってねえ!!!!!!!!!!!!!
そ、そりゃパートナーになってくれなんて
プロポーズまがいな任命式をしたのは謝るが、
いやでも、いつか帝都に帰らなきゃいけない、
とも言ったよなあ?!
▲ひでぇwwwwwwwwwww
必死に否定する大神ですが、
エリカは全く聞く耳持ちません。
とはいえ、
「わたしの純情をもてあそんだんですね!」
という台詞に関しては、私は否定いたしません。
哀しきエリカ嬢の心を汲んで、
大神が勝手に言ったことなので……と
喜んで大神を差し出すことにしましょう。
私はまさか、
エリカくんのジト目が見られるとは思っていなかったので
それだけで大変満足、ゴキゲンでございますよ^^
ちゃんと責任取ってもらいますからね!!
と今まで聞いたことのないドスの効いた声を出し、
エリカは霊力を爆発させました。
いやはや、平和っていいなあと
笑顔になるエピローグでしたね!!(笑)
……しかし、お話はそこで終わりませんでした。
瓦礫の山と成り果てたノートルダムの地下に、
あのピエロの少年がいたのです。
▲相変わらず意味深な台詞回しだ
巴里の街に真の平和を取り戻すためには、
まだひとつ、
大きな波乱を乗り越える必要がありそうです。
第十話に続きます。