サクラ大戦プレイ日記

DC初心者が20周年を迎えたサクラ大戦をプレイ

【3】第十話その2 巴里が燃えている

 

そういえば、ヒロイン決定からの一連のすったもんだは、

相手がエリカくんだからギャグ調に収まっているのか、

他のキャラでもこんなテンションなのか、

ちょっと気になる今日この頃。

 

今夜もシャノワールは満員御礼。

大神は平和を噛み締めつつモギリの仕事、

私は上記のようなことを考えています。

まだ1周目も終わっていないのに、気が早いですかね(笑)

しばらくハラハラさせられていたので、

エリカくんの元気のよさには

プレイしながら随分助けられている気がしますが。

 

 

その日のレビューの終わったあと、

シャノワールが誇る踊り子たちが

揃い踏みで大神のもとへやってきました。

なんでも近所にダンスホールができたとかで、

そこへみんなで行こうと言うのです。

 

f:id:yon-sakura:20170828160853j:plain

▲みんな明るい顔をしている

 

いやぁ、改めて平和を感じますね。

 

……あれ? しかし待てよ、

今夜はエリカくんと二人きりになるはずじゃあ……。

案の定、エリカくんは焦った顔をして、

今日はわたしとの約束が先ですよ!と

釘を刺してきます。

 

そうですね、

みんなでダンスホールにも行きたいですが、

先約はエリカくんですしね。

ここは上手くみんなの誘いを断って、

エリカくんとの約束を優先させることにしましょう。

猫カーソル画面でメンバーに話しかけていき、

なんとか断る方向へ……持っていきたかったのですが。

うーん、難敵揃いでした。

 

色々話しかけてみて、

結局エリカくんとのデートには

行けることになったのですが、

デートならデートだと初めから早く言えと

グリシーヌに叱られて、信頼度が下がってしまいました。

 

f:id:yon-sakura:20170828161441j:plain

▲グリシーヌの言うことももっともだ

 

 

なんだか心苦しいですね。

エリカくんとのデートに行けるのは、

もちろん嬉しいんだけど……。

上手く断れたとしても、

ちょっと複雑な気分になってしまった気がします。

 

2人でデートに行くのがバレてしまったので、

エリカくんの信頼度も大きくダウン。

……とまぁ、しんみりしてしまいましたが、

デートはデートです!

みんなの誘いを断ってしまった分、

しっかり楽しんで来なければいけませんね。

仕事が終わり、アパートでいつもの一張羅に着替えると

エリカくんと合流します。

 

f:id:yon-sakura:20170828170453j:plain

▲出た!いつものよもぎ色スーツだ!!

 

 

エリカくんが連れてきてくれたのは、

巴里の夜景が一望できる、公園のような場所でした。

エリカくんとのデートといえば、

いつぞやのサッカーが思い出深かったので、

夜景鑑賞というのはちょっと意外です。

 

yon-sakura1234play.hatenablog.com

 

 

エッフェル塔や、

巴里博覧会の会場も見えます。

エリカくんは、

秋には終わってしまうという博覧会に思いを馳せます。

 

f:id:yon-sakura:20170828162037j:plain

▲エリカくんと最初に出会ったのもこの会場だった

 

わたしたちにも終わりがあるんですよね、

と、エリカくんはそっと言いました。

 

このときハッとなって、

結婚だなんだ、一緒に暮らすだなんだ、

そうやって奔放に見せていたエリカくんですが、

全部寂しさや不安の裏返しだったのかな、

と感じましたね。

 

そして、エリカはついに切り出してきます。

 

f:id:yon-sakura:20170828162347j:plain

▲うわあ、そんな目で見ないでくれ……。

 

きちんと人の目を見て話をしなさいと、

センセーにもオカーチャンにも

そうやって教えられて生きてきましたが、

さすがにこれはまっすぐ直視できません。

 

ここで発生するLIPSの選択肢はふたつ。

「ああ……君の言う通りだ。

「いや、大切な人なんていないよ。

のいずれかです。

なんと残酷なことに、

エリカくんか帝都の大切な誰かか、

どちらかを選べと強いてくるのです。

 

 

さぁ困った。

ここで時間切れにするなんて

潔くない選択肢は選べません。

「君の言う通りだ」と言って

こんな顔をしてすがってくる子を、

エリカくんのようないい子を実質フるのかと思うと

内臓がひっくり返りそうになりますが、

かといって、「大切な人なんていない」と言えば

嘘になってしまいます。 

だって、大切な人と言われれば、そりゃあまぁ、

攻略した子が一人や二人や三人四人……。

……いや、茶化していいところじゃありませんね。

 

この選択肢むごすぎやしないかと

思わず八つ当たりをしたくなりますが、

どう考えてもひどいのはエリカくんではなく

大神、ひいては私であります。

気を持たせるようなことをしたのが悪いのか、

今まではっきり言わずにいたのが悪いのか。

 

これがドラマチックアドベンチャーの、

シリーズものの“さが”なのか、

誰がむごいって、強いて言うならシステムだ……

と、メタメタな逃げ道を求めつつ、

胃がよじきれそうでしたが、

「ああ……君の言う通りだ」

と応えることにしました。

 

当然、これはLIPSなので、

脳内会議ができるのも一瞬です。

このLIPSは考える時間が少し長めに取られていましたが、

その間にはめまぐるしく思考し悩み、

シリーズ通した思い出が駆け巡りました。

選んでしまった(本当にそう思いました。「選んで“しまった”」!)

ときのバクバクの心臓とか複雑な胸の内とか、

そういうリアルな感情が、LIPSを選択する間の数秒間に

ギュギュッ!と詰め込まれるのです。

改めて、

『LIPSって本当によくできたシステムだなあ』

と、激しい脱力感とともに思ったのでした。 

 

余談ですが、プレイ後日、

激しい食あたりを起こして24Hたっぷりのたうち回り、

マジで胃がよじきれるかと思いました。

おお神よ、これが帝都巴里を股に掛けた、イイ顔しぃへの罰か。

そういうリアルさはいらないんですけれども。

 

 

「やっぱり……そうだったんですね……」と、

静かでゆっくりとしたエリカくんの返答が忘れられません。 

隠すつもりはなかった、許してくれと

懺悔する大神と一緒になって、

いたたまれない思いになります。

 

そんな大神に対し、エリカくんは再び口を開きます。

許すものか

地を這うような声でした。おどろおどろしい声でした。

ヒィ?!とマジで声を上げました。

すげえめちゃくちゃ怖かった。

夏だからってやめてくれよ、

やだよ私はホラー耐性ないんだから!!

 

よく聞くと、それはエリカくんの声ではありません。

大神の夢に出てきた、あのピエロです!

エリカくんの姿にダブって見えるピエロの影が、

エリカの口を使って、

夢の中の言葉を繰り返しているのです、

 

f:id:yon-sakura:20170828164214j:plain

▲不穏なことを言うのはやめてくれないか!!

 

 

意識を取り戻したエリカくんは、

ここでなにしてるんだろ? と言いました。

えっちょっと待ってくれ、

一体いつから乗っ取られてんだ。

もしかして私(と大神)は、

エリカくんじゃなくピエロとデートしてたのか?

まぁそんなこたぁないんでしょうけれど!

 

呆然とするエリカくんに

パリシィという言葉に聞き覚えがないか尋ねると、

彼女は

小さい頃に聞いたことがある気がする、

と言いました。

大神は全く知らない様子でしたが、

巴里の人々にしてみれば

全く知られていない言葉ではないのでしょうか。

 

 

謎のピエロもパリシィという言葉も気になりますが、

それについて考える間もなく、

地鳴りとともに激しい地震が起こり、

眼下の巴里の街が炎に包まれます。

 

まさかまだ怪人が?

その予感を裏付けるように、携帯キネマトロンが

シャノワールからの帰還命令を受信します。

大神とエリカくんは、

シャノワールの指令室へ駆け戻りました。

 

 

 

その3へ続きます。