サクラ大戦プレイ日記

DC初心者が20周年を迎えたサクラ大戦をプレイ

【3】第十話その4 アタシたちは人間だ

 

ゲームをする時間&ブログを書く時間が取れず、

中途半端なところで間を空けてしまいました。

今後とものんびりお付き合いいただければ幸いです。

 

 

自分のためにも少しおさらいします。

前回の戦いで、ついにカルマールを倒した巴里華撃団。

怪人の出現もなくなり、平和が訪れたかのように思われたのもつかの間、

ノートルダム寺院の地下から巨大な植物が吹き出して

巴里の街を覆い尽くしてしまいます。

 

 

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▲地下から吹き出した巨大な木の根

 

ノートルダム寺院へ駆けつけた巴里華撃団の前に現れたのは、

以前に倒したはずのカルマールと、

大神の夢に幾度となく現れていたピエロ、サリュでした。

 

再来したカルマールを倒し、

サリュから怪人たちの正体を聞かされたところまでが

前回のお話です。

怪人たちの正体は、かつて巴里のシテ島に暮らし、

滅ぼされてしまった一族パリシィの怨念でした。

そして巴里華撃団の5人もまた、怪人たちと同じ

パリシィの血を引くものだったのです――。

 

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▲サリュの暴露に衝撃を受ける華撃団

 

 

突然明かされたことに困惑する私をよそに、

5人は戸惑いながらも納得しているようでした。

ロベリアなどはでたらめを言うなと怒鳴りましたが、

古の記憶とやらのせいか、

胸の奥に奇妙な懐かしさを感じるという花火。

あのグリシーヌでさえ、

上手く説明できないとしながらも、

サリュの言葉が事実だと認めています。

キッパリとした物言いをする

グリシーヌらしからぬ歯切れの悪さでしたが、

彼女がそんな状態ながらも肯定したからこそ、

みんながこの唐突な話を

受け入れているのだと分かります。

コクリコも、エリカも、

それぞれにパリシィの血を感じています。

 

だが、同じ血族だとしてなんだというのか?

このときそう思ってしまったのは、

少し乱暴だったのかもしれません。

 

サリュは、 今までに華撃団が倒してきた怪人の魂を

生贄と呼びました。

怪人たちは、華撃団に倒されたことにより

「大いなる力」を持った魂となったのです。

この力を使えば、寺院の地下に眠る古の力を

呼び覚ますことができると言います。

サリュの目的は、怪人たちの魂を取り込み自らの糧として、

その古の力を呼び覚ますことでした。

つまり、巴里華撃団が今までしてきたことは、

結果としてサリュの手助けになってしまっていたのです!

 

歯噛みする大神は、改めてサリュを止めようとみんなに呼びかけますが、

その時、エリカが首を振りました。

「できません……」

華撃団は、一様にためらっていたのです。

サリュは高らかに笑います。

パリシィの血を引く者が、

逆らえるはずがないだろう、と言って。

 

そしてサリュは、巴里を覆わんとする大木――

『オーク巨樹』を呼び覚ましたのです。

 

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▲巴里の街は巨樹に呑まれた

 

華撃団は、ノートルダム寺院から退却するしかありませんでした。

 

 

ノートルダム寺院から撤退した華撃団は、

巨樹に呑まれる巴里の様子を

指令室から見ていました。

明日の夕刻には、巴里の街すべてが巨樹に呑まれ、消えてしまいます。

 

 

大神は「俺たちが怪人を倒したばかりに」と言いますが、

怪人を放置するわけにはいかなかったしなあ、と私は思います。

グランマはもっと豪胆で、

「オーク巨樹だけなら勝てる見込みはある」と言いました。

戦意を失った巴里華撃団の面々に対し、

これは戦争でアンタたちは兵士だと一喝しますが、

ロベリアが激しく反発しました。

 

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▲激しい言い方だった

 

 

ロベリアは基本的に、自分の感情や欲望に正直です。

しかしそれらの欲望は常に自分の制御下にあるもので、

こんな風に感情に振り回された言い方をするのは

珍しい場面だなと思います。

 

そしてグランマの台詞は、

1・2の長官だった米田のおっちゃんとグランマの

2人の考え方の違いのわかる台詞ですよね。

米田のおっちゃん(そしておっちゃんの下で働いてきた大神)は、

華撃団の女の子たちはあくまで一般人で、

たまたま戦う力を持ってしまっただけ、というスタンスでしたが

グランマは華撃団に所属している限り彼女たちは兵士だというスタンスです。

どちらがいい、とか、正しい、とか、一概には言えないなと

私は思ったのですが、既プレイの皆さんはいかがでしたでしょうか。

 

話をゲームに戻します。

グランマに一喝された華撃団の面々でしたが、

失った戦意を取り戻すことはありませんでした。

自分たちがパリシィで、

敵もまた同じパリシィであることを自覚してしまったことにより、

戦うことに疑問を感じてしまっています。

 

大神はそれを「あの怪人に惑わされているだけだ」と表現しましたが、

果たしてそうでしょうか……。

私も聞いた当初はつい、「同じ血族だとしてなんなんだ?」と

思ってしまいましたが、言ってみれば、彼女たちは今、

「巴里華撃団の仲間と戦え」と言われているのと

同じくらいの葛藤を感じているのではないでしょうか。

仲間だと思っている人に対して、

悪口を言ったり、殴ったり、喧嘩をしたりって

なかなかできないですよね。

「家族」でも「祖先」でも、同じ趣味を持つ「友だち」でもなんでもいいですが、

我が身に置き換えて考えてみれば、 その抵抗感もわかります。

彼女たちの立場では、それが命を賭けた戦いなのですからなおさらです。

しかし、彼女たちが戦わなければ、

巴里の街は巨樹に呑まれて失くなってしまうのです……。

 

この「モヤモヤッ!」とした感情を文章化することができなくて、

かなりの時間うんうん唸ってしまいました。

 

そうやって悩む内にも、巨樹は巴里の街を侵食しています。

シャノワールとその地下も例外ではなく、

避難を余儀なくされるのでした。

こんな場面でなければ、新型エクレール

「すげー!カッコイー!」とやるんだけどなあ!

 

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▲走るエクレールを巨樹が追いかけてくる!!

 

新型のエクレール・フォルト、

黒いボディがハードでかっこよかったっす。

 

しかし、新型の性能をもってしても

巨樹を振り切ることができません。

さらには、巨樹が放った小型兵器が

エクレール・フォルトの蒸気ユニットを狙って攻撃を仕掛けてきます。

戦わなければ、エクレールが爆発して全滅です。

 

なおもためらうエリカ、コクリコの台詞を聞いて、

LIPSが発生しました。

「俺一人で、出撃します!!」

みんなが戦わないなら俺だけでも行く!!の精神でしたが、

大神の「俺たちには巴里の平和を守る使命があるんだ!!」

って台詞がめちゃくちゃかっこよかったですね!

 

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▲無謀だと言われても前へ出る!

 

大神さんの意思の強さ、鋼の精神が眩しすぎて

胸が詰まります。

 「俺には」ではなく「俺たちには」というのもまた……。

でも、もうみんなに「来い」とは言わないんですよね。

 

副隊長であるエリカにみんなのことは任せた、

と声をかけ、出撃しようとした間際

エリカが意を決して「わたしも行きます」と声を上げてくれました。

ですが、自分の中の葛藤を処理できたわけではないと思われます。

こんな状態で大丈夫なのでしょうか……。

 

 

エリカを伴ってエクレールの格納庫を出ると、

そこで待ち受けていたのは

オーク巨樹から放たれた小型兵器「カラミテ」でした。

 

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▲ウル◯ラマンにでも出てきそうなフォルムだな……

 

エリカは、迷いが消えたか、という問いには素直に

わからないと答えました。

しかし、大神を、みんなを守りたいという気持ちを頼りに

エリカは再び戦場に立ったのでした。

ううーむ、守りたい、この笑顔……。

 

 

ここからは戦闘フェイズです。

今回の戦闘は、カラミテの殲滅と蒸気ユニットの防衛が目的です。

蒸気ユニットを3つ破壊されてしまうと、

エクレールが爆発し、ゲームオーバーになってしまいます。

その後のことを考えると、バッドエンドまっしぐらですね……。

気を引き締めて戦闘に臨みましょう。

 

戦闘中、ターン経過によって会話が発生します。

戦場に現れない仲間たちに、

エリカが気を揉んでいました。

紆余曲折を経て、やっと1つになった巴里華撃団ですが

パリシィの血のせいでまたバラバラになってしまうのかと

エリカは悲しげに問いかけてきます。

LIPSが発生し、「俺は、信じている!」と叫びました。

 

大神は、シャノワールのことを、

今までの戦いのことを思い出せと

エリカに促します。

それだけでなく、

エリカを迎えに来たみんなの気持ちは

ウソじゃなかったハズだよ、という

エリカの立場に寄り添った言葉がよかったです。

 

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▲大神の仲間を信じる心が揺らぐことはない!

 

全く関係ありませんが、コクピットの花火くんの顔って

凛々しくていいですよね。普段たおやかな彼女とのギャップがね。

ときめいちゃいますね。

 

さてエリカの信頼度も上がって、戦闘再開です。

第一波は、ユニットを撃破されることなく倒すことができましたが

間髪を入れず第二波がやってきます。

ゲェ、と思う間もなく、エクレールの進路を塞ぐシャッターが現れ

LIPSでとっさの判断を要求されます。

「主砲発射だ!」という選択が功を奏し、

エクレールはなんとか無傷でしたが、

第二波を退ければまた次の増援が現れます。

 

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▲1匹いればの法則

 

このままでは正しくジリ貧というものでしょう。

蒸気ユニットだって無傷ではありません。

歯を食いしばり、なんとか立ち向かおうとする大神ですが……。

 

 

その5に続きます。