【3】最終話その4 5つの想い
デルニエを倒したと思ったのも束の間、
崩落に巻き込まれた巴里花組は、
底の見えない暗闇の中へ落下していきました。
暗転から明けたとき、大神が困惑したのも無理はありません。
巨樹の心臓部からさらに地下へ落ちたのですから、
そこはまだ巨樹の中か、
はたまた地の底にできた空間であるべきでした。
しかし実際に広がっていたのは、
赤や水色に発光する魔法陣でできた足場に、
宇宙空間を連想させる、果てのない空間だったのです。
そして、先程まで相対していたデルニエは
大神たちの遥か頭上に浮いていました。
その姿は異様の一言。
邪悪なパイナップルのようだったデルニエは、
そのパイナップルの下に新たに
裸体の女性を根のように生やし、さらに女性の太ももから
下は骨ばった巨大な手のような造形になっています。
▲邪悪さが9割増だ
デルニエの他にもこの異様な空間にも
ツッコむべきなのでは……と思いますが、
それについては言及なし。
女性(と思われる)顔から、サリュの声がします。
▲シンプルに怖い
デルニエの造形に割とドン引きしたまま、
戦闘フェイズに移ります。
なお、ドン引きはしておりますが
邪悪な造形の敵役は大好きです。
ひとまず、初手は必殺技を乱打してHPを削りつつ
防御して相手の攻撃パターンを見ます。
相手の必殺技は
フィールド全体に問答無用の範囲攻撃でした。
が、攻撃力はそこまで凶悪でもないので
無視して脳死突撃作戦を決行!
ウラァア!!突撃突撃!!回復など不要ッ!!
最悪エリカくんの必殺技があるし!!
▲と言いつつ合体攻撃。美しい……
ロベリアとエリカくんの協力攻撃の際の掛け合いが
楽しいなあとか(「嫌な予感がする……」「おまたせー!^^」)
花火くんの行動開始時の台詞好きだなあとか
考えながらサクサク突撃で無事デルニエ第二形態を撃破。
巨樹に叩きつけられるデルニエ。
まばゆい光に彼女(?)が顔を覆うと、
そこには翼を生やした巴里花組の光武F2たちがいました。
もともと、翼のユニットを持つエリカの光武ばかりではありません。
大神機も、グリシーヌ機も、コクリコ機も、
ロベリア機も、花火機も、エリカ機も。
みんなに黄金の翼が生えて、まぶしく飛び上がっていきます。
▲神々しい編成だ
巴里花組の希望や正義の力が、
視覚的に表現されているのでしょうか。
フィールドは巨樹の底のような、
張り巡らされた根の中に変わり、
デルニエ戦も三戦目に突入します。
▲今度こそ最終戦だ!!……よな?!
デルニエの攻撃方法と必殺技は
二戦目と変わらなかったので、
基本戦術は突撃そして突撃さらに突撃であります。
強いて言えば、攻撃を加えるとき
デルニエの根っこを踏みつけていかなければいけないのが
精神的になんとなーく嫌でした。
▲この根本まで接近しないと、本体に当たらないのだ
なんか気味の悪いもの踏んでるぞ……って感じがね、
なんともね。
そうして、最後の一撃が大神機によって放たれました。
アニメーションが挿入され、
ブースターによって飛び上がる大神機。
「正義!」
「友情!」
「勝利!」
「平和!」
「そして、愛!」
それぞれがそれぞれに貫きたい、譲れない、
信念や信条や生き様なのでしょう。
▲大神機が飛び込んでいく!!
グリシーヌ、コクリコ、ロベリア、花火、
そしてエリカの力強い想いを乗せて、
大神機の一閃、そしてまた一閃!!
「消えろ!巴里に仇なす敵よ!!」
▲大神機にみんなの想いが宿る!
相変わらずアニメーションが熱すぎるゥ!!
光武F2ほんとカッコイイな。
スクショがはかどりまくりました。
閃光を放って、デルニエが、
そしてサリュが消えていきます。
「バカな……」
サリュの呆然とした、信じられないという顔が
いっそ切なくもありました。
▲サリュはなぜ「パリシィの意思」を貫こうとしたんだろうか
戦いを終え、一番に口を開いたのは
副隊長のエリカくん。
なんとも軽い調子の台詞ですが、
これに心の底からホッとさせられました。
▲エリカくんはこうでなくっちゃな!
デルニエ戦でピンチのところへ
駆けつけてくれたことに感謝する大神。
しかし実は、あの瀬戸際まで合流できなかったのは
実は敵に追いかけられてそのまま
道に迷ってしまったのだというから笑ってしまいます(笑)
ま、間に合ったからいいようなものを!(笑)
▲ロベリアも呆れるしかない
しかし、ここでサラッと
ロベリアがエリカを副隊長として認めていると
分かるところがイイですよね。
巴里花組が明るく声を上げた、
そのとき……
大神たちの前に現れたのは、
消えたかと思われたサリュでした。
ま、まさか、まだ戦闘が続くとか言わないよな?
その5に続きます。