【2】第三話その3 すみれの生きる道
帝劇への援助を断たれてでも、
すみれを連れて帰ると宣言した大神。
それが帝劇の総意かと声を荒らげる神崎忠義に応えたのは、
耳に馴染みのある女性の声でした。
「あやめさん?!」と思わず声を上げた大神。
タイトな陸軍の制服姿。
明るめの茶髪。
ただ違うのは、その髪が結い上げられておらず、
ばっさりと切り揃えられていること。
▲あっ、あやm・・・・誰だ?!
陸軍式の敬礼をした彼女は、
藤枝かえでと名乗りました。
藤枝!!つまり彼女は、あのあやめさんの妹なのです。
私の胸中を複雑な思いが駆け巡りました。
叉丹が復活したときに薄っすら抱いた、
叉丹が復活するならあやめさんも……という淡い期待とか、
そんな都合のいい展開があるかという理性、
よしんば蘇ったとしてまた敵だったらという不安。
声を聞いた瞬間のドキッとした感じ、別人だった落胆と安堵……。
颯爽と現れたかえでというその女性には、
確かにあやめさんの面影がありました。
髪型のせいかあやめさんより若く見え、
(いや妹なんだから若くて当たり前なんですが、)
上がり気味の目尻はあやめさんより少しきつい印象です。
しかし、笑って柔和になった顔は、
本当にあやめさんそっくりでした。
うまい具合にできている、とちょっとメタっぽい目線で感心した。
▲帝劇副司令を名乗った、あやめさんの妹
彼女が大神の意志に賛同したことにより、
帝劇側の意見はまとまりました。
それを見て、すみれも改めて決心したようです。
憂い顔をいつも見慣れた強い眼差しに変えて、
帝撃に戻ると高らかに宣言した!
▲したたかで美しい女性だ、すみれ!
そのとき、外で地鳴りのような音がします。
敵が攻めてきたのだ!
黒鬼会の土蜘蛛でしょう。
外に残っている神崎家の人々の脱出が先だというすみれの進言に従い、
作戦は人々の安全確保を優先することを選びます。
戦場へ向かうすみれを、すみれの両親が見送ります。
1では、忙しい両親と会うこともままならない
寂しい幼少期を感じさせたすみれ。
成長した今となっても、どこか強がりで
孤独に戦っているような風があったのですが、
きっとそれらは両親の本位ではなかったんですね。
すみれは愛されているんだなあ。
自分のために、そして自分の大切なもののために戦うのが
わたくしの生きる道。
そう叫んだすみれは、
カンナといつも通りの掛け合いをしながら、
笑顔で帝撃の仲間のもとへ駆けていきます。
▲髪留めをほどき、気持ちのいい笑顔を見せた
ここからは戦闘フェーズです。
先ほど決定した作戦に従い、
敵を神埼邸に近づけないことが勝利条件です。
▲黒鬼会・土蜘蛛が相手だ
戦闘開始直後、すみれとの会話が。
見合いの席に乱入するなんて無茶をする、と言ったすみれは、
資金援助のための結婚なんて知らぬ存ぜぬ、
見合いだって貴重な経験で楽しかったとうそぶきます。
LIPSで素直じゃないなあと返すと、
やはり何のことやらととぼけますが、信頼度はアップ。
このときのすみれの声がとても軽やかで、
大神の言葉をのらくらと躱すことを楽しんでいるようにも聞こえます。
そんな様子に改めて、よかった、とホッとするのでした。
▲まったく素直じゃない。それがすみれらしい
第一話、第二話の戦闘で
2ではないのかな?と思っていた必殺技ですが、
すみれと隣接してみたところ、発動することを確認しました。
大「2人の前では天動説!」
私「なんじゃそりゃあwwwwwwwww」
▲1より密着度が上がっていないかw
1より更に強烈に、大げさに、
意味不明になっていて大笑いでしたwww
他のメンバーの必殺技も楽しみだなこれは。
すげえ笑えたんですが、
大神とすみれが向き合う絵は、
身長差や体格差が感じられてとてもいいですね。
カンナと隣接したときには、
もしカンナがあんな見合いをすることになったら
助けに来てくれるか?と尋ねられます。
LIPSでもちろん!と頷くと信頼度がアップ。
カンナのことだから自分でぶっ飛ばしそうな気もしますが(笑)、
仲間思いのカンナだからなあ。
いざとなったら覚悟を決めて「嫁にでもなんでも行ってやらぁ!」
とか叫び出しかねないな。うわぁ、ありそう。
他にも、カンナとすみれが倒せる敵の数を競ったり、
かえでの声にあやめを思い出して未練たらたらの隊長がいたり、
今回の戦闘は盛りだくさんでした。
それから、
これだけは伝えなきゃと思ったのですが、
土蜘蛛の乗る魔操機兵・八葉の待機中の動きが非常にエロい。
文章ではきっと伝わらないので、
実機をお持ちの皆さまはぜひ動画でご確認いただきたい。
▲いやほんとに。驚きの腰使いだから。
土蜘蛛を撃破したら、最後は仲良く勝利のポーズです!
▲仲良きことは美しきかな
最後の婚期を逃しただの、
そもそも婚期のないやつに言われたくないだのと
最後までやりあっていた2人ですが、
まぁ貰い手がいない場合は2人が結婚するしかないな……。
帝撃に戻った面々は、改めてかえでに自己紹介を受けました。
花組にまた、新たな仲間が加わったんですね。
さらに、米田の意識が戻ったという嬉しいニュースが重なり、
ついに幕を開けたリア王も大盛況。
モギリを笑顔でこなす大神にも笑った。
まぁ、海上演習よりは楽しいかな?w
▲逆境をはねのけた花組には笑顔が溢れる
次回予告、次はいよいよ紅蘭の参戦らしい!
第四話に続きます。