【3】第六話その3 楽しいデートと怪しい影
自宅アパートにてキネマトロンを前にする大神。
そして私。
▲誰かひとりをデートに誘わねばならない
正直なところ、まだ「この子だーッ!」というのは
決め兼ねているサクラ大戦3。
だからこそ、このデートの相手はすごく迷います。
ちょっと気になるあの子にするか、
それともあの子の新たな一面を見に行くか?
誰も彼も気になっているので、
全く決定打に欠けてお手上げ状態です。
こんなもん決められるか!
▲仕方がないのであみだくじをしました
誰が証人になってくれるわけでもないのですが、
一応スクリーンショットを貼り付けた上
補足いたしますと、やり直しなしのぶっつけ本番一発勝負です。
ここで引き寄せるのがメインヒロインの風格か!
エリカくんとのデートか……どんなことになるんだろうな。
まず間違いなく、平和には済まないんでしょうね(笑)
それも楽しみのひとつですが。
わくわくしながらエリカくんに通信します。
緊張ゆえか、若干しどろもどろになっている大神。
すると、さっそく「服を着ずに応答する」という
大胆なジャブを食らいました。
▲確かに顔グラの首元が……。
ジャブに動揺してかボケる気にもなれず、
次に発生したLIPSは
「あの……明日はヒマかい?」と尋ねるだけ。
しかしエリカの反応はとびきり大きかったです。
「はい!!どこに行きましょうか?」
えええ、もうデートする気満々じゃないか!!(笑)
まだヒマかと聞いただけなのに、
エリカは大神さんからデートに誘ってもらえるなんてと
すっかり感激した様子でした。
一方的に約束を取り付けて、通信終了を宣言し、
本当に通信を切ってしまいます(笑)
▲大神は気圧されるばかりだった
甘酸っぱいやり取りも大人の駆け引きもなく
ただただ圧倒されたまま終わってしまいましたが、
あんなに素直に楽しみにしてくれると
こちらも行く前からテンション上がりますね。
大神はこれでよかったのかと悩んでいましたが……。
デートの約束は取り付けたのだし
よしとしましょう。
ニコニコしながらキネマトロンを閉じたところで、
呼び出し音が鳴り響きました。
出ると、そこには厳しい顔をしたグリシーヌがいます。
なんのイベントかと思いきや、
厳しい顔のグリシーヌは挑戦状を叩きつけるがごとく
明日はヒマかと尋ねて……
というかおどかしてきます。
▲ヒィイ?!!
い、いやあの明日はエリカくんとのデートが。
あみだくじで決まって。あのその。
LIPSが発生し、
「じゃあ……午後からでいいかい?」
と申し出てみると、
グリシーヌの信頼度が上がって、
明日昼過ぎにシャノワール前で落ち合うことになりました。
明日は私に付き合ってもらうという台詞から察するに、
もしかしてこれもデート……なのか!?
まさか2人とデートできるとは!
しかし、二股状態だけど大丈夫かな。
二股をちょっと心配しつつの翌日。
なかなか現れないエリカくんにやきもきしていると、
だ~れだ!とお決まりのあれが!
思わずニヤリとしてLIPSの出現を待ったのですが、
ここはLIPSの発生するところではありませんでした。
大神は目ではなく口を塞がれていたからです(笑)
▲どんな怪力で締め付けられていたんだ(笑)
窒息しかけて気が遠くなっていた大神には悪いけど、
めちゃくちゃ笑いました(笑)
なんだか緊張がほぐれます。
前日、大神と行きたい場所がある、
と言っていたエリカくん。
連れられてきたのは公園でした。
▲子どもたちとは顔見知りらしい
一緒にサッカーをしてほしいとエリカに頼まれ、
LIPSが発生。
「よし!勝負だ、エリカくん!!」と乗っかると
信頼度が大アップ。
さすが誰にも負けないお人好しですね!
は褒められている気がしないし、
君に言われたくはないけどね!!
▲顔面サッカーも楽しそうなエリカ
休憩中、ひとり隅にいる男の子を見かけて、
エリカは子どもの頃の気の小さかった自分を思い出します。
いつも一人で、仲間に入れてと言えなかったエリカ。
▲しんみりという言葉がどこか重い
あの子のところへ行ってきていいか、
と問われて、LIPSが発生。
「ああ、それがいいね」と頷くと、信頼度が上がります。
結局、声をかけた男の子にフラれてしまい、
少し落ち込んだエリカ。
余計なお世話だったのかな、なんて消沈する姿が
なんだか珍しかったです。
失礼な話ですが、エリカくんにも、
後悔したりすることがあるのかと……。
身に覚えのある感情だから、
余計に親身になってしまうのかもしれませんね。
▲エリカくんは優しい子なんだよな
「入れて」と言えるようになるまで
そっとしておくのがいいとか、
自分から仲間に入る気持ちが大切なんだとか。
少し真面目な話をする大神とエリカくん。
まぁ、子ども心は複雑ですし、
大人になっても複雑なもんですよな。
▲デート中も仕事脳は休まらないようだ
そうこうしているうちにお昼の鐘が鳴り、
引き続きサッカーをしているエリカくんとはお別れです。
なんだか随分健康的で爽やかなデートだったな。
でも、エリカくんの心を
少しでも覗けた気がしてよかったです。
それにエリカくんとのイベントって、
純粋に楽しめる気がするんだよな。
彼女の裏表のないキャラクターがなせる技か。
シャノワールに戻って、
午後はグリシーヌとデートです。
颯爽と現れたグリシーヌ、
なんだかいつも以上に声や台詞が凛々しいぞ!
▲どっちがヒーローか分からんくらいだ(笑)
しかし、この落ち着き様こそ
グリシーヌの本来の姿なのかもしれないな?
と思いつつ、2人はどこぞの森へと移動しました。
最近はグリシーヌの昂ぶった声や台詞ばかり
見聞きしていたからなあ。
グリシーヌが大神を誘ったのも、
狩猟の楽しさを教えるといういかにも貴族然としたものでした。
馬には乗ったことがあるか、と聞かれて
「少しはあるよ」と回答。
グリシーヌの信頼度が上がります。
▲轡を並べる2人
なんだか大人な雰囲気じゃないですか!
そう思ったのも束の間。
飛び出してきたうさぎに驚いて
グリシーヌの馬が暴れ、
危うく落馬しかけたところを
大神が間一髪救い上げました。
▲やっぱり大神がヒーローだったな!
慌てて大神の腕から降り、
己の失態を恥じたグリシーヌ。
馬の前に飛び出してきた無礼なうさぎを
今日の獲物と定め、
大神を伴って狩猟を開始します!
……が、2人でうさぎに翻弄されるばかりでした。
うさぎは実は2羽のつがいで、
子うさぎたちを守るべく
大神たちを惑わせ、戦っていたのです。
道の真中に現れる、うさぎの親子。
それを見たグリシーヌは、突然黙り込みました。
そして、険しい顔を一変させたかと思うと、
▲「カンワイイッ↑↑↑!!!!」
!!?
今とんでもない高音がしたのは気のせいか?!ww
慌てて誤魔化したグリシーヌですが、
今の変貌っぷりをなかったことにはできません。
タイミングLIPSが発生し、
「グリシーヌもかわいいよ」と褒めると、
グリシーヌの信頼度が大きく上がりました。
▲顔が素直すぎるくらいに喜んでますぜ!!
いつもならふざけたことを言うな!とか
言いそうなのに、それに比べたら
マイルドすぎるくらいの反応です。
これはたまらん。
結局、うさぎを狩ることは諦めた2人。
▲しかし良い顔をしているなあ
いつもの立ち絵なんですが、
心なしかいつもより晴れやかに見えます。
帰りは、グリシーヌの馬が先程の件で
逃げてしまったため(マジかよ)、
グリシーヌ提案のもと
1頭に2人で乗ることになりました。
▲あれっなんかイメージと違うなwww
いやこう、てっきり、
大神が手綱を握る腕の中に、グリシーヌがすっぽり……
みたいなのを想像していました。(笑)
ま、まぁこれはこれで美味しいか!なぁ大神!
道中も、グリシーヌは大神の乗馬センスを褒めてくれます。
喜んだ大神ですが、
グリシーヌが大神の技量を試そうと馬を暴れさせ、
あえなく落馬。
なんと、そのまま意識が遠ざかっていきます……。
暗転した画面は、そのままアニメーションに突入しました。
緑色っぽい、水中のような映像です。
その中を落下していくのは、なぜか真っ裸の大神。
めちゃくちゃにスタイルがいいのが
ムカつくやら羨ましいやら。
目を開けた大神が光る水面を見上げると、
ピエロのような人影が
何か不思議な言葉をつぶやいています。
パリシィは巴里を憎む……とかなんとか。
▲とうとうと語るピエロ
正直、一度聞いただけでは
何が起こっているやらわからず
あまり覚えられませんでした。
ただ、そのピエロが不吉なことを言い、
巴里の破滅を予言していた……ということだけは分かります。
▲この絵だけなら大変シュールなのだが……。
目を覚ますと、元通り森の中にいて
グリシーヌがすまなそうに大神を見つめていました。
今のムービーは一体。
そして大神を脱がす意味はあったのか。
落馬させたことを謝るグリシーヌ。
そのとき、コントローラーという名の携帯キネマトロンから
鋭いビープ音が発せられます。
どうやら大きな事件の匂いがします。
デートもそこそこに、
シャノワールに急行です!
その4に続きます。