第十話その6 エピローグ
第十話、最後は大神さんの語りによって
物語は幕を閉じます。
背景の桜が、第一話のときとおなじものになっていました。
花組の隊長になったあのときから、1年が過ぎたのです。
平和になった帝都は、復興が進んでいるのか、
それともこんなときだからこそなのでしょうか。
花組の公演はいつも満員。
特に大きな事件もなく、花組の乙女たちは
帝国“歌劇団”として、多忙な毎日を過ごしました。
そして――
大切な可愛いアイリスと、EDを迎えます。
2人で大きな船に乗り込みますが、もちろん戦艦ではありません。
たどり着いたのは湖畔の大きな、あまりにも大きなお屋敷で、
何十人も一度に食事ができそうなテーブルについて、
大神さんがもてなされています。
嬉しそうに微笑む夫婦。
真っ白なピアノを弾くアイリスも嬉しそうです。
▲若干引いとるやないかww
きっと立派なレディになるからね、とアイリス。
そうだね、ご両親にご挨拶しちゃあ
もう大神さんも覚悟を決めるしかないね……
こうして、私の初めてのサクラ大戦、
画面の前で拍手喝采、万感の思いがございます。
次回公演は、サクラ大戦2……ですが、その前に
他のみんなのこともよくよく知っておかなければいけません(笑)
そのために、少しばかり間をおきまして、
次回 サクラ大戦2に続きます。
第十話その5 正義降臨
さあ、サタンとの最終決戦です!!
▲覚悟しろ、サタン!!
ミカエル様いわく、サタンの弱点は
核である天使体のある場所。胸の中央です。
どうやら通常攻撃はないようなのですが、
叉丹は被ダメによって気力ゲージがマックスになると
フィールド全体をその範囲とする必殺技を繰り出してきます。
100前後の被ダメージがあるため、体力の管理に気をつけねばなりません。
今回はアイリスをいざというときの回復要員に回すため、
合体技は控えるようにして戦ってみます。
正直、サクラにおける戦闘で苦戦するのは
1体のボスより多数の雑魚。
サタンは気力ゲージを溜めている間、毎ターン降魔を召喚するので、
かばっていない仲間が集中砲火を受けると非常に厳しくなりました。
しかし、必殺技と、最後は全員の通常攻撃で押し切り。
「今だ!」隊長の掛け声がします。
な、何が今なんだ!? 唖然とする私を置いてけぼりにして、
画面に桜吹雪が舞い、皆が叫びます。
「檄!」「帝!」「國!」「華!」「撃!」「團!」
▲正 義 降 臨
なんという王道。なんという正義の力。
最後は皆の力を結集して、サタンを倒しました。
私は一瞬置いてけぼりでしたけどね!
ひとりぼっちはいやだよぉ!と思わずアイリスの声真似をしたくなります。
ともあれ、サタンを倒すことができました。
花組の前に斃れたサタンに、ミカエルは天へ還ろうと諭します。
▲一度は安らかな顔をしたサタン。しかし……
サタンはミカエルに差し伸べられた手を取ることはありませんでした。
最後まで人間を、愛を憎しんだまま、
剣に生き、剣に死んでいきました。
また、別れはもうひとつ。
ミカエルもまた天へ還るのです。
▲あやめさん……
ミカエルの穏やかでゆったりとした、ある種感情のない声が、
一気に豊かな感情を持ちます。あ、あやめさんの声だ……。
大神隊長の顔もまた切ねぇ!
アニメーションが挿入され、天へ昇るミカエルを
隊長は海軍式の敬礼で見送りました。
「いいんですか、大神さん……」
尋ねるさくらに、大神は微笑んで答えます。
俺には皆がいる、と。
▲微笑むさくらの顔がやわらかい。しかし次の瞬間には……
「で、大切な人って誰ですか!」
「いいっ?!」
ああ、いいやり取りだ、いつものやり取りだwww
詰め寄るさくらの顔がかわいい。
便乗して乗ってくる他の面々もかわいい。
マリアまで満面の笑顔だwww
▲マリアまでwww
米田長官も瓦礫の中から顔を出し、
いつもの顔ぶれが――あやめを除く花組が揃う。
エピローグへ続きます。
第十話その4 神様のちゃぶ台返し
叉丹を倒した今、心のどこかで
あの選択を後悔している自分がいます。
あやめさん………。
第十話その4です。
ミカサが、霊子砲のエネルギーの高まりを察知していました。
しかし、主砲をすべて失い、メインエンジンもやられ、
ミカサはぼろぼろの状態です。
米田が三人娘に脱出を命令します。
▲同じ台詞を吐いて倒れた緑の神武を私は知っている
米田の剣幕に押される3人。
米田はミカサの出力を全開にし、聖魔城へ特攻を開始します。
ほらーやっぱりそういうことするー!!!!
アニメーションが挿入。
放たれた霊子砲に真正面から突っ込み、
ミカサは霊子砲の光を切り裂きながら聖魔城へ激突しました。
「勝ったのか…?!」
つぶやく大神。ダメだよそれはフラグだよ!!
当然そこへ、叉丹が再登場します。
その姿を、叉丹から「サタン」に変えて。
▲より禍々しい姿になった叉丹もといサタン
ここでナレーションが入り、
父なる神と大天使・ルシフェル、
そして地獄の始まりと悪魔王サタンについて語られました。
語られた悪魔王サタンと、叉丹からサタンへ变化した彼が同一人物、
ならぬ同一神物なら、花組はずっと
悪魔のちゃぶ台返しを阻止しようとしていたのか?!
▲首元に塗り忘れがあるとか決して言ってはいけない。
ふんどしみたいになってるとか言ってはいけない。
サタンは津波を起こし、雷を降らせ、
炎を巻き起こして世界を破滅させようとします。
その時……!
倒れ伏していた殺女の神威から、
白い光が溢れました。
▲清浄な光に縁取られた殺女
そして。
▲?!?!?!?!!?!!
▲まあそういう反応になるよね!!
「あやめ……さん……?」
いやいや殺女以上に別人だよ!!!!!!!!
思わず突っ込みを入れた私。
白い光に包まれ变化した殺女は、大天使ミカエルを名乗りました。
もう、な、なんだってーの嵐。
殺女戦を終えて以降 恐ろしくナイーヴな気持ちになっていたのだが、
今や感動している余裕すらない、全ての余韻が吹っ飛ぶこの展開。
殺女の中に封じられていたというミカエル様。
つまりなんだ、あやめさんの中に殺女がいて、
その中にさらにミカエルがいたのか?マトリョーシカかよ!
仲間を失ってしまった、という大神に、
ミカエルは立ち上がれといいます。
倒れた仲間たちが次々に画面に写り、その体が発光します。
▲力強い言葉、慈愛の眼差し
そして……!
▲大神とアイリスの周りに現れた、これは……!
皆が還ってきた!!!
あまりにも明るく、いつもどおりの皆。
LIPSが発生。
「帝国華撃団、出撃せよ!!」
6人が見得をするように声高らかに、光となって飛び立ちます。
ミカエルの守護を得た花組と、サタンとの戦いが始まります!
その5に続きます。