サクラ大戦プレイ日記

DC初心者が20周年を迎えたサクラ大戦をプレイ

【3】第五話その2 思い出のフィアンセ

 

シャノワールに戻ると、

シーくんとメルくんがお茶の用意をしてくれていました。

そういえば、前回秘書室で新人の書類選考をしていたとき、

そうやって誘ってくれていたのだっけ。

しかし、同時にコクリコもやってきて、

新人隊員について話していたところだから

イチローも早く来て、と呼ばれてしまいました。

LIPSが発生し、

「わかった、すぐに行くよ」と返答。

華撃団のお仕事が優先だ。お茶はお預けですね。

 

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▲モテる男はつらいなぁ大神!

 

 

作戦司令室に向かうのかと思いきや、

連れてこられたのはシャノワールのフロアでした。

テーブルに紅茶とクッキーを並べて、

4人仲良くティータイムというわけか。

もっとバチバチ仲間割れをするとか、

そういう空気にならないか不安だったんですが、

意外と心配するまでもなかったのかな……?

 

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▲仲良しなのはいいことだ

 

猫カーソル画面になり、4人と会話をすることができます。

左のグリシーヌから、順に右へ、

折り返してロベリアから左へ、

順番に話を聞いていきます。

 

ところでこのグリシーヌの横顔、美しいなあ!

美しい横顔にはどこか憂いが見えます。

実際、新隊員の話をする最中、

花火のことが話題にのぼったとき、

グリシーヌはなんだか神経質そうな様子でした。

花火が新隊員になったら、と話題を膨らませる

エリカやコクリコに、

グリシーヌは半ば食って掛かるようにして

花火の話をやめさせようとするのです。

まぁ確かに、花火はいい人だし!なんて

軽い理由で命がけの戦場に引っ張り込もうとしたら、

そんなクラスの委員会を決めるんじゃないんだから……。

とはなりますが。

しかし、先ほどの花火の異常を心配する大神まで遮る始末で、

何か事情を知っているのだろうことは明白でした。

この間、花火に会ったことのないロベリアは

誰だよそれ~とずっと顰め面をしていました……(笑)

 

一度は脱線した話を戻して、

霊力測定器でみんなの霊力を測ってみよう、

という話になるのですが、

コクリコに再度花火の話を持ちかけられて

ついにグリシーヌが怒って席を立ってしまいました。

 

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▲グリシーヌに花火の話題はタブーなのか?

 

グリシーヌが席を立ってしまい、

4人全員の信頼度が下がります。ええっ、そんなあ。

落ち込んだり気遣ったりする一同に、

大神は自分が話をしてみると約束して、

その場はお開きとなりました。

 

 

ロビーに戻った大神。

今度こそメルくんとシーくんとお茶……かと思いきや、

今度はグリシーヌに

「花火のことで聞きたいことがある」

と呼ばれてしまった。

ううーん!グリシーヌの話を聞くのは当然としても

これ以上メルくんとシーくんを邪険にしてはいかん。

タイミングLIPSが発生し、迷ったが

「一緒じゃダメなのか」と提案してみる。

グリシーヌもお茶にしないか、と大神。

さっきお茶してたけどね。

 

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▲グリシーヌはショコラケーキが好き、と

 

しかしグリシーヌは首を振った。

人に聞かれたくないのだそうだ。

 

楽屋に移動する2人。

貴公の話から聞こう、と言うので

(ダジャレかな?)という言葉は飲み込みつつ

フィリップという名前に心当たりはないか

大神は尋ねました。

それは、花火が訪れていた墓に刻まれていた、

また、水辺の橋で倒れた花火が口にしていた名前です。

 

その名を口にした途端、

グリシーヌは目の色を変えました。

 

 

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▲問答無用で大神を締め上げるグリシーヌ!

 

グ、グリシーヌさん、手が早い手が早い!!

第一、ヒロインに締め上げられるヒーローって

このスチルもどうなんだ!?

 

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▲……いや、ちょっと好きかもしれない、こういうスチルも

 

グリシーヌの血の気の多さは

彼女の誇りとか信念とか、

今回みたいな友人を思っての場面で発揮されるものなので

結構好きです。

……と書きながら、ロベリアと喧嘩して

斧持ち出してたな、と思い出して

記憶の奥底に沈めました。

な、なんにせよ、

彼女のそういう真っ直ぐさが現れていて、

こういうところも好ましく

かわいいな、と思ってしまうのです。

 

そういえば1のプレイ中にも、

さくらくんが焼き餅を焼いて

スネたり怒ったりジト目になったり、

とにかくそうやって詰め寄られるのを

タニタ眺めていた記憶があるので、

そもそもこういうのが好きなのかもしれません。

2もすみれくんに拗ねられたり怒られる度

なんかニターーーっとしてた記憶があるしね、

な、なんか、ヘンな性癖に気がついてしまった気がしますね。

 

さてグリシーヌを落ち着かせて、

改めて話を聞きましょう。

フィリップというのは、

花火のフィアンセの名前なんだそうです。

 

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▲いつ頃の話だったんだろう

 

フィリップを失った花火は、

その日以来あの喪服を脱がないのだと言います。

 

このことは口外無用だ、と言い残して去るグリシーヌ。

話してくれたということは、

これも信頼の証……なのかな?

 

 

場面は夜へと移り変わります。

どこかのステージの上か、

黒衣にペストマスクのようなお面をつけた男が立っています。

 

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▲中二心をくすぐるよい衣装だ

 

男は芝居がかった台詞を呟きます。

「ああ、なんと悲しく、

 滑稽なるかな、

 享楽にうつつを抜かす人間たち。」

うーん、中二心を裏切らない素晴らしい語彙力です。

 

今宵こそ会おうぞ、我が君よ。

そう呟くマスク男が訪れたのは、

なんとブルーメール邸でした。

どういう手を使ってか、男は花火の部屋にまで入り込みます。

部屋には花火がおり、

フィリップとの思い出を回想していました。

フィリップに呼ばれ、やわらかく微笑みながら

側に寄り添う花火……。

 

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ぐっ、ぐぅうううう、かわいい………!!!

 

花火のかわいさと同時に、

その花火がフィアンセと仲睦まじく

イッチャイッチャしている様を見せつけられる、

なんという生き地獄。

基本的に、物語の中に出てくるカップルは

割と素直に応援するタイプの私ですが、

これには嵐のように巻き起こる謎の感情が……。

 

(しかし花火くんは詰め寄ったりしてくれそうにないな、

なんて思ったのは余談です。)

 

いやしかし、なんて可憐で幸せそうな顔でしょうか。

「私はあなたの側から二度と離れないわ……」

回想を終えた花火は、

思い出の中のフィリップの言葉に、

誓うように呟きました。

 

これを見て大興奮していたのが例のマスク男です。

 

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へ、変態さんだー!!

 

恍惚とした声で、

花火を「我が君」と定めたマスク男。

フィリップの死を悼み、自らも死に惹かれる花火が

ずいぶんお気に召したようです。

やめろ!花火くんの美しい思い出に手を出すんじゃない!

マスク男は鳥の羽ばたく音と共に

姿を消しました。

 

 

翌朝。

アパートにいた出勤前の大神は、

朝からグラン・マの通信を受け取って、

怪人が出たのかと緊張した面持ちです。

キネマトロンを開くと、

しかしなんてことはありません。

メルとシーの機嫌が悪いので、と

代わりに花屋へのお遣いを頼まれただけでした。

 

花屋で花を受け取ると、大神はそのまま

隣の墓場へ足を向けます。

今日も花火がいるかもと思ったからでした。

案の定、昨日と同じく

フィリップの墓の前に花火の姿を見つけて、

LIPSが発生。

「墓に花をたむける」を選択すると

先ほど花屋で受け取った花束(!)を墓にたむけます。

花火の信頼度が大アップしますが、

は、花束……ええんかいな。

 

大神はそのまま、グリシーヌから

フィリップが婚約者だったことを聞いたとを

花火に伝えます。

え、ええんかいな伝えちゃって。

少々焦りますが、花火は、そうですか……と

変わらぬトーンで静かに言っただけでした。

 

もうすぐ彼の命日なのだ、と花火。

彼女はそのまま静かに、

1年前、彼が亡くなった日のことを

語り始めました。

 

 

その3に続きます。