第八話その2 新たなる敵
マリアの感じた不穏な気配。
その正体は、明治神宮の鳥居の上に立つ葵叉丹でした。
叉丹は、他に見たことのない顔の3人を連れています。
▲バカと煙は……なんて全然思ってない。思ってないぞ
やはりこの男、天海に忠誠を誓ってはいなかった様子。
全てを破壊してやると息巻いて、
魔の者・降魔を召喚しました。
生身の花組の前に現れる怪物たち。
降魔……って、前に米田さんが語ってくれた
降魔戦争に出てきた降魔か?
▲エイリアンVSプレデターを彷彿とさせる
颯爽と現れた翔鯨丸に助けられ、光武で出動。
ここからは戦闘フェーズです。
叉丹、そして新顔の三騎士・猪、鹿、蝶は、
自分たちが相手をするまでもないと姿をくらませてしまいました。
フィールドに残されたのは、4体の降魔です。
しかし……ステータスがおかしい!
耐久力(=体力)が500、攻撃は19、防御は31もある。
ちなみに、大神機のステータスは耐久力120、攻撃が16、防御が16です。
▲カンナの必殺技すらこのダメージ量
当然、こちらが食らうダメージはハンパじゃない。
翔鯨丸の援護を受けるため、
フィールド奥の鳥居まで撤退するという行動目標が加えられます。
撤退が完了すると、あやめさん指揮のもと翔鯨丸が砲撃。
降魔が弱ったところで、戦闘再開です。
降魔のステータスを確認すると、
耐久力が花組のユニットと同じ120まで落ち、
能力もそれぞれ16まで低下しています。
弱らせるってそういう意味でか。
今までの敵と比べれば高いステータスですが、
これなら戦うことができます。
しかし、ここで「失敗した~!」と思ったのが、
最初の攻撃で必殺技を使ってしまっていたこと。
戦闘が再開された後も、気力などは回復せず0のまま。
迂闊でした……。
不幸中の幸いというか、降魔は移動力がないので、
距離を置いて戦い、かばうを上手く使って
次のターン攻撃を受けないように立ち回ればなんとかなりそうです。
逃げ回り、回復し、だましだましですが
辛くも4体とも撃破することができました。
戦闘は終了しましたが、トラブルはまだ続きます。
戦闘のダメージで、光武が壊れてしまいました……。
▲大神機の変わり果てた姿
今まで一緒に戦ってきた光武の傷ついた姿に、
泣きたくなるほど悲しくなりました。
光武を子どものように想っていた紅蘭は、
言うまでもなく辛いだろうな……。
動かなくなってしまった光武の装甲は、
傷だらけで穴まで空いているように見えます。
もしまたあんな化け物が出てきたら……と、一同顔を曇らせました。
その3へ続きます。