【2】最終話その4 夢のつづき
帝都には、平和とともに春が訪れていました。
日常を取り戻す帝都で、
花組、そして帝劇は
春公演「ゆめのつづき」の準備にあけくれます。
▲みんなが揃っているのが嬉しいな
事務局もみんな総動員で
慌ただしくするうちに、
舞台は幕を開け、
そして、あっという間にフィナーレを迎えます。
▲帝劇のみんなと守った平和、
作り上げた舞台がまた夢のつづきになる
楽しいことって、始まるまでは長いんだけど
始まってしまったらあっという間だよなあ。
さて、春公演が終わり
休演期間に突入したある日のことです。
大神の部屋の扉をノックしたのは
すみれさんでした。
手伝ってほしいことがあるので
サロンに来てくれ、と誘われます。
▲なんの用だろうか?
ここからは自由行動です。
せっかくなので、サロンに行く前に
色々寄ってみました。
かえでさんの部屋→報告書を書いているかえでさん
無事に帰ってくるという約束を
守ってくれてありがとう、とかえでさん。
しかし、すぐに追い出されてしまいました。
「どうせ誰かと待ち合わせをしているんでしょう?」
「えっ!?」
アイリスの部屋→両親への手紙を書くアイリス
書くことがたくさんあって大変、
と笑うアイリス。
笑って手紙が書けるのも
無事に帰ってきているからこそだね、
よかったねアイリス。
音楽室→ピアノを弾く織姫。
チャオ!といういつもの挨拶が、
なんだかとっても楽しげ。
初めの頃が信じられないくらい気さくで、
変な言い方だが友好的(笑)
▲弾んだ声がかわいかった
舞台→舞台を見ていたつぼみちゃん
一度乙女学園に帰ることになったそうだ。
大神と握手をして
「学園のみんなに自慢できる!」
とはしゃぐ辺りミーハーだ。
あの戦いに参戦しただけでも十二分だよ……w
売店→お仕事をする椿ちゃん
いつも一生懸命で明るくてすごいな。
お客さんを見ると疲れが吹き飛ぶ、
と笑う椿ちゃんの笑顔に
私の疲れが吹き飛ぶ……。
食堂→相変わらず飯を食っているカンナ
ご飯11杯目だそうだ。
隊長もどうだ、とあっけらかんと言うので、
早々に立ち去る大神。
まぁ、カンナがのんびりたくさん飯を食う光景、
これも平和な証拠か……。
事務局→ハモって挨拶してくれるかすみ・由里
事務仕事を片付けるのに忙しいようだ。
しかし、それもどこか楽しそうだった。
支配人室→相変わらず呑んでいる米田
いつにも増して酔っ払っているように見える(笑)
一馬もこれでゆっくり眠れるだろう、
と言う米田。
これで肩の荷がひとつ下りたというところか。
中庭→帝劇を眺めていたレニ
ここがボクの居場所なんだね、と
優しい顔で微笑むレニ。
▲本当にステキな顔になったね。本当に良かった。
薔薇組の部屋→薔薇組三人組がいたが……
京極亡き後の陸軍再建のため、
3人は陸軍に戻るそうだ。
魔神器ももうないしな……。
凛々しく軍人の顔をした清流院大尉でしたが、
最後の最後でアドリブがすごかったwww
▲「わぁぁーっ!」どころじゃなかった。
笑いすぎて聞き取れませんでしたがw
地下格納庫→やっぱり整備をしている紅蘭
光武も天武もよくがんばってくれた、
と紅蘭。
光武も天武も、
しばらくはのんびりできるね。
二階へ上がる階段→稽古から帰ってきたさくら
父を超えるためにはまだまだ、
と微笑んださくら。
きっといつまでもどこまでも、
こうしてひたむきに努力していく子なんだろうな。
テラス→帝都を眺めるマリア
じっくり見返してみると、
それが尊く感じられることってあるものな。
いつもと同じ風景に安堵するマリア。
誰より平和の尊さを知っている子だと思うしね。
上記以外の部屋は誰もおらず。
しかし、誰もいないときの大神の独り言も
結構見ていて面白いんですよね。
▲チョコのおにぎりを作るアイリスとか、モギリが上達した大神とかねw
最後にサロンを訪れました。
お待たせすみれくん。
サロンの丸テーブルの上には、
紅茶のカップと
雑誌が置かれている。
案の定、
すみれくんはミカサで交わした約束を果たすべく
これから買い物に行くんだそうだ。
洋服選びには役に立ちそうにないな、
という大神を、
すみれは容赦なく笑う。
「少尉には荷物持ちをやっていただきますから!」
やっぱりなと肩を落とす大神。
すみれらしいなと私も笑いましたが、
▲さすがデレも激しい
「え?何か言ったかいすみれくん」
わーい人生一度は言ってみたい台詞TOP3に入るやつだ。
さぁ、ついにエンディング。
ハンドバッグを軽やかに振り回しつつ、
すみれは店を回ります。
大神は宣言通り荷物持ちをさせられているw
▲奇跡のバランス感覚である
散々歩き回って、
すっかり夜も更けました。
すみれと、いっぱいの荷物を持った大神に
車が横付けされ、2人はそれに乗り込みます。
高級車で座りが悪いのか、
微妙に落ち着かない顔をしている大神に、
すみれが声をかけ、何かを差し出しています。
うわぁー、出た!
こっそりプレゼント買ってるパターンのやつだ!
お約束だけどお約束だからこそ
にっこりしちゃうよね。
差し出されていたのはネクタイで、
すみれが手ずから、
大神につけてくれました。
▲ネクタイをほどいて付け直す仕草、ビューティフル
100点満点です。
ネクタイの柄とかそんなもんはどうだっていいんだよ!
いいじゃん、
ちょっとポップな柄の方がオシャレだろうが!
▲かわいいネクタイだったwww
社内で見つめ合った2人。
おっこれはキスの流れ!?
と顎に手を当てて野次馬親父のポーズをしましたが、
すみれさんは大神の胸に倒れ込むだけでした。
そうだよね思えば運転手さんがいるもんね。
お嬢様のすみれくんは人前でそんな大胆なことはしないのだ。
夜這いはしたけど。(第五話参照)
最初は赤い顔をしていた大神も、
最後にはすみれの体を抱きしめた。
▲優しい目だなー
夜の銀座を車が駆け抜けていく。
おしゃれなEDでした。
そしてスタッフロールへ。
間々に挟まった、
夏のすみれさん、
秋のすみれさん、
冬のすみれさん、
春のすみれさん、
どれも麗しく美しくかわいく切なげで素敵でしたな。
彼女を「すみれくん」なんて呼べる大神が
うらや・・・うら・・・・うらやま・・・・
いや、大スターとの距離は
ファンくらいでちょうどいいんだ。
終。
その文字が浮かんで、画面が暗転。
…しかしゲームはまだ続いている!
今回が最終回のはずが、
どうやらもう一話あるらしい。
第十三話に続きます。
【2】最終回その3 信ずる道を行く!
ついに最後の戦いです。
▲大神の「通信」にも熱が入っている
今回は、フィールドが狭いのに
敵の攻撃範囲が広いのが厄介でした。
固定砲台のような役割を果たす敵は
ある程度無視して進みます。
そうして辿り着いた巨大魔操機兵・新皇の足元。
▲超デケェ!
この新皇、攻撃してみるとすこぶる固い。
通常攻撃で一桁、
カンナなどの攻撃力の高いユニットでも
12辺りがせいぜいです。
赤く光っている(?)部分が
攻撃するポイントなんですが、
その前に下ろしている腕がジャマで
攻撃が通らないということらしいです。
新皇が攻撃モーションに入るときに
腕を掲げるので、
この隙に攻撃してみると、通る。
▲攻撃→防御を繰り返す
あとのターンは、
必殺技の通る位置への移動と
防御やために徹しました。
テンポよく削って京極を撃破。
しかし、京極は呻きながらも不敵に笑います。
▲おっちゃんセーラームーンみたいになってるぞ
地響きを立てる新皇。
悲鳴のような声を上げる京極。
地響きが鳴り止み、
地形が変わるほどになった後に、
現れたのは……
新皇の最終形態だ!!
▲いやいやいやいや超~~~~カッケェ!!!?!
大興奮だよ!!
雄叫びを上げる新皇。
言葉を発しているのは京極ですが、
どうやら京極は、
新皇に自我を乗っ取られてしまったようです。
哀れなり京極……。
すみれは軽やかに笑います。
▲最終兵器すら、すみれ様の前では三下なのだ
しかしこの新皇のデザイン、
めちゃくちゃにツボだな、
攻撃モーションから何からすげえカッコイイなあ!!
今までで一番好きかもしれない。
フィールドをいちいち移動してくれるので、
そのモーションまで堪能できて
変にテンションが上がりました。
ちょっと敵の大将戦ってテンションじゃなかったです(笑)
まず攻撃の標的とするのは、
カタツムリの殻のような形をした
尻の部分。
そこを破壊した後は
両手を攻撃できるようになります。
▲右腕と左腕の体力は別個体扱いだった
両腕の範囲外から攻撃できるものは
なるべく遠巻きにしつつ、
山作戦で耐えながら、
ためての必殺技や防御と攻撃を繰り返していきます。
腕の他にも、
小さな補助兵器を吐き出すので、
これは範囲攻撃で
ついでに破壊する感じで。
両腕を破壊したら、
残るは頭部のみ!!
花組の力を認めた上で、
あくまで上の立場から、
すみれはぴしゃりと言い返しました。
▲誰にも膝をつかず、常に凛と歩いて行く
BGMが檄帝のアレンジに変わって、
最終戦の気分を盛り上げます。
攻撃される度、高笑いを上げる新皇。
頭部まで破壊した時、
新皇の体から放出されたのは、
新皇が蓄えていた都市エネルギー……
怨霊たちなのでしょうか。
▲金切り声のような音と共に、紫色の物体が抜け出ていく
新皇が倒れ、
自我を取り戻した京極ですが、
その理想は潰えました。
花組の鉄槌がくだされて、
京極は敗れ、武蔵の崩壊が始まります。
▲新皇は敗れた
崩落する武蔵から花組を脱出させたのは、
もちろん、武蔵を追って
太平洋上に出ていたミカサです。
通信画面越しにおどけてみせた米田、
ハッチで花組を出迎えたかえで。
▲「おかえりなさい」と微笑んだかえで
笑顔でブリッジに戻った花組がまず行うのは、
宴会よりも何よりも先に、
もちろん勝利のポーズだ!
▲決めっ!
赤い夕日に向かってミカサが飛び、
そして月日が流れ……
再び、帝都に平和が訪れました。
その4へ続きます。
【2】最終回その2 愛をあざける者
最終回その2、二回目の戦闘フェイズです。
一行がたどり着いたのは、
御柱の立つフィールドでした。
フィールド内に立つ柱は8本。
これが武蔵の力を制御しているようです。
京極が召喚した降魔を蹴散らしつつ、
御柱を破壊していきます。
▲京極の前に御柱を破壊だ
なにげにすみれくんとの協力攻撃が
初めて発動しました。
嬉しい。
ちゃんとスクショを撮れたのも嬉しかったです。
なにせ一瞬すぎてよく失敗するので…笑
▲多分初めて。たぶん。
戦闘中、レニとアイリスが隣接して会話が発生。
みんなと一緒に、自分たち自身のために、
戦っているから気分が充実している、というレニ。
充実して戦うというのも変だけれどと付け加えると、
アイリスは変じゃないよと笑いました。
レニが明るくなってよかった、というアイリス。
アイリスはレニに対して、ときどき保護者のような、
見守るような立場を取るなあと思っていたんですが
そうか、1の頃の見守られる立場から脱しつつあるのかと
気がついて涙。
うおーんアイリス……!!
最近絡みがなくって寂しいよ私ぁ(そりゃすみれくんルートですからね)
かと思えばレニと織姫も会話がありました。
その不思議な力や魅力を感じているようです。
▲星組の方が戦術などは上なのにね、とレニ
レニと織姫の会話は、
昔なじみならではの距離感を感じてかわいいです。
レニも、明るい性格になってからか、
織姫に対してはちょっといたずらっぽい様子が見られます。
もしやと思って他の組み合わせも
色々隣接させてみましたが、
さくらと紅蘭が深川亭での話を、
すみれとカンナがいつもの痴話喧嘩からのデレを(笑)、
カンナとマリアが設立当初の花組を振り返りました。
さくらとすみれとかも
出るかなーと思ったんですが
出ませんでしたね。
▲柱を壊したときのレニの台詞、
なんだと思ったらドイツ語で「5」だった(笑)
妙に余裕ぶっていた京極が気になりますが、
なんにせよ8本の柱は無事破壊しました。
最後の巨大な1本を前に、
花組が一撃ずつ加えていきます!
「喰らえっ!」
大神の二刀流の一撃が最後に加わって、
柱は活動を停止しました。
▲大神にもこのカットイン欲しかったぞ?!
織姫くんのカットインが好きでした。
織姫くんの主張には
いつも愛という1本の芯が通っていて
カッコイイですなあ。
▲かっこいいぞ織姫くん!
「やった……のか?」
大神くんそれフラグや。
柱が活動を停止し、喜んだのもつかの間。
まだ邪悪なエネルギーが流れているのを、
花組は敏感に察知していました。
LIPSが発生し、
「前身」することを選択。
その時、ミカサで待機していた人々は、
武蔵が帝都上空を離れ
太平洋上に移動していく姿を捉えていました。
花組の活躍を確信した面々は、
武蔵を追って飛んでいきます。
いつでも花組を助けられるように……。
一方花組は、前進したその先で
京極の操る魔操機兵に直面していました。
▲邪悪な笑い声を上げる京極
自らの理想を掲げる京極。
理解できないだろう、と煽られて、LIPSで
「貴様の理想だと?」と返してみれば、
ヤツの理想は真の帝都を築くことだと言います。
さらにLIPSが発生し、
真の帝都とはと問えば、彼の理想とする
人と魔が共存する都なのだと言う。
▲ここだけ切り取って聞くとよく聞こえるんだけどね
このあたりの京極の主張が
結構ざっくり端折られていて、
正直一度読んだだけではピンと来なかったです。
▲京極の主張がこちら
よく分からなくて、記事を書く前に
過去のスクリーンショットを
さんざん読み返すはめになったのですが、
要するに、
・降魔はそもそも東京湾に沈められた大地
大和の住人の怨霊怨念が作り出したものである(サクラ大戦1)
→勝手な人間たちによって犠牲となった人々、
そこから生まれた降魔、
しかしそれをまた帝都の地下に封印した人々
→この怨霊の力を、知らず利用し、都市を発展させ、
生きている現在の人々
→許すまじ!帝都は汚れている!
いっぺん更地にしてやり直したらー!!
という感じなのかな、
と読みました。
第十二話にしてやっと
自分なりに京極の目的が飲み込めました。
もしかしたら織姫の言うように、
彼の本質はただ
自分が帝都の王様になりたいだけで
「自分の都合のいいように理由をつけているだけ」
なのかもしれませんが、
▲織姫の意見はいつもキッパリしているよな
もしかしたら京極も
最初はよき軍人だったんじゃねえのかしら。
本来、一介の帝都市民や軍人なら
「降魔がなんたるか」
「降魔がどうやってできたか」など
知り得ぬ情報ですが、
それを知ってしまった京極は
行き過ぎた正義感を
燃やしすぎてしまったのかもしれないですね。
なんにせよ、
京極の掲げる理想は、
現在幸せに生きる帝都の人々を犠牲にするものです。
理由がどうあれ、許すことはできません。
「お前の考えは間違っている!」
LIPSでそう告げて、
花組は剣を抜きました。
力、勝つこと、血を流すことこそ正義と
過激に主張する京極に対し、
戦いを前に、大神は「お前の負けだ」と呟く。
▲これが真理なのかもしれぬ
ここからは戦闘フェイズです。
その3に続きます。