【3】第九話その1 守るべきもの、それぞれの心
最終決戦を目前に控え、ドキドキの第九話です。
第九話は、美しく抜けるような青空の下の
画面はノートルダム寺院から
炎にまかれる巴里の街に移り変わり、
敵の想像以上の戦力を回想していきます。
回想の主は、会議室に集まる男たちでした。
▲男たちに訴えるグラン・マ
この人々は、帝都で言うところの賢人機関のようなものなのでしょう。
巴里の行く末を憂う男たちに、
「大丈夫です」と力強く言ったグラン・マは、
巴里華撃団のシテ島への出撃の許可を得て
シャノワールに戻ってきました。
『準備ができ次第、巴里華撃団はシテ島へ上陸。』
ついに敵本拠地へ、総攻撃を仕掛けるのです。
作戦司令室でグラン・マからの報告を受け、
奮起したのはグリシーヌ、
不安がったのは花火やコクリコです。
LIPSが発生し、「大丈夫だ、心配するな」と声をかけると
後者の2人の信頼度が上がります。
いざとなったら、前回のように
エリカが大活躍してくれるだろうとロベリアが言いましたが、
応えるエリカはなんだか歯切れの悪い様子でした。
戦いに備え、巴里全域には
「大地震のため」とカモフラージュされた情報で
避難命令が出されています。
街の避難状況を見回るよう命ぜられた一同は、
ばらばらに散っていきました。
見回りに行く前に、大神はエレベーターで
エリカを捕まえて話を聞くことになります。
▲急に発現した自分の力を恐れるエリカ
エリカは、自分の力を制御しきれず
誰かを傷つけやしないかと不安がっているのでした。
LIPSが発生し、
「まっすぐな心があれば大丈夫」と
エリカを励まします。
自分より何より先に、他人のことを思いやり心配する、
エリカくんのその純粋な気持ちがあれば大丈夫だよ!
そんな気持ちで選択すると、
エリカは微笑み、信頼度が上がりました。
いつもの通り、エレベーターの扉に激突するドジをやらかしつつ
元気よく飛び出していったエリカくん。
これで本当に大丈夫……なのかな?
街の見回りのため、ここからは自由行動です。
きっと、巴里花組の面々は
自分に縁の深いところにいると予想し、
人の多そうなところ、それから
隊員たちに縁のありそうな場所を狙って回ってみます。
市場(イベントキャッチ)→誰もいない市場を寂しがるコクリコ
戦いが終わればみんな戻ってくる、と励ましたとき、
どこからともなく猫の鳴き声がします。
どうやら飼い主とはぐれてしまったようですね。
▲動物と接するときのコクリコの母性はすごい
LIPSが発生し、「コクリコなら安心だ」と言うと、
コクリコの信頼度が大きく上がりました。
この子は僕が守るよ、というコクリコの台詞が
頼もしくも温かいですね。
猫の仮の名前は、「一番好きな人の名前をつける」
とコクリコ。
そのときには、どんな名前か教えてくれなかったのですが……。
猫が逃げ出そうとするのを捕まえたとき、
その猫の仮の名が「イチロー」であることを知ります。
▲思わぬ接近に頬を染めるコクリコ
目の前にある「一番好きな人」の顔に
頬を染めるコクリコ。
ただただかわいい!!!!
一際幼く見える、この戸惑った顔ったらない。
この健気な少女の可愛らしい恋心に
全く気がついていない大神は
どうした?ときょとんとしていますが、
どうした?じゃないんだよ!
お前の向こう脛蹴飛ばしてやりたいな!!
……まぁ、大神のこういう鈍感さゆえに発生するイベントが
コクリコのような純粋な乙女の恋心をくすぐるのかもしれません。
公園(イベントキャッチ)→川べりの欄干に腰掛けるロベリア
バーの辺りで会えるかと思っていたのに、
こんなところにいるとは。
野良犬だって逃げ出している、と
公園の避難状況を大神に伝えるロベリア。
どうやら、人がいなくなった街に金目のものが残っていないかと
そういう場所ばかり回っていたらしいのですが、
今こうして公園にいるところを見ると
真面目に仕事してたんじゃないかな……と私は思います。
▲本当なら刑務所にいたはずなのに……とつぶやく
口調は皮肉げながら、表情は柔らかいし、
声もなんとなく軽やかに聞こえます。
LIPSが発生し、
「俺がいなくてさびしかったのか?」とからかうと
信頼度が大きく上がりました。
ハハハ!と上げた軽やかな笑い声が屈託なくて、
バカだからか?と何度となくかけられた台詞にも
なんだか親しみを感じます。
一方的かもしれませんが(笑)
ロベリアとの関係もいつの間にか変化したんだなあ、
と感じさせられました。
いつぞやなんか、ロベリアの行動に対して
「たたっ斬るぞ!」というような場面もあったのにね。
yon-sakura1234play.hatenablog.com
刑務所の中と外を比較して、
外である「こっちの世界」に
大事なものができちまったと微笑むロベリア。
▲良い顔してるなあ
最後には「なんてな!」と誤魔化していましたが、
すべてロベリアの本心なのでしょうね。
サーカス→団員も動物たちもみんな避難しているようだ。
第二話以降、このサーカスは健全にやれているのかな。
誰もいないと思ったところで、
現れたのはいつぞやコクリコに優しい言葉をかけていた
宝石商のロランスさんでした。
久しぶりだなあ!それこそ第二話ぶりじゃないですか!
こんなところで何をしているのかと思ったら、
彼はコクリコを探しているのでした。
近くの避難所にも姿がなく
心配してくれていたのです。
シャノワールのみんなと避難している、と
嘘を織り交ぜた情報を大神が伝えると
ロランスさんはほっとしたようでした。
コクリコのことを頼むと言われ、
「わかりました、お任せください」と素直にLIPSで返します。
ロランスさんが避難所へ向かったのを見送り、
次の場所へ向かいます。
レストラン(イベントキャッチ)→見周りをするグリシーヌ
この近辺にも人はいないらしい。
次の場所へ移動する前に、グリシーヌに問いかけられました。
グリシーヌにとっての巴里は、
ブルーメール家の名に置いて守らねばならない土地ですが、
異邦人である大神にとってはなんなのか?と。
LIPSによって、「かけがえのない第二の故郷だよ」と
返すと、グリシーヌの信頼度が大きく上がります。
大神の巴里を愛する気持ちに、
グリシーヌは安心したようでした。
この負けられない戦いを前に、
巴里の街を守り抜くことを
グリシーヌの斧に誓います。
斧の柄に2人で手をかけて、誓いの言葉を口にする2人。
未来を誓い合う儀式にしては
少々色気がなさすぎるか? いえいえそんなことはありません。
▲大神の右手はグリシーヌの手に重ねられている
「……私のことも守れ。」
私も貴公のことを守ると、
あとからそっと付け加えられた条項に、
大神はもちろんと頷きました。
グリシーヌ、乙女でしたなあ~。くらっときちゃうな……。
▲グリシーヌは勇ましい戦友であり、守るべき一人の乙女だ
教会(イベントキャッチ)→十字架を前に祈りを捧げるエリカ
エリカくんはドジですが、
決して頭の悪い子でないことは
今までのことで十二分に分かっています。
誰より思慮深く情け深く、
現実を真摯に見つめているからこそ、
常に天真爛漫元気いっぱいなエリカくんがいるのです。
つぶやかれる祈りの言葉の中に、
「もしかしたら死ぬかもしれない」という台詞があって
内臓が少し冷えます。
▲それすら使命だと言うエリカ
LIPSが発生し、「俺たちは負けはしない」と
今一度エリカを励ましました。
エリカの信頼度が大きく上がります。
一緒に祈りを捧げて欲しい、と言ったエリカは、
大神と並んで、改めて祈りを捧げます。
▲大神は何を祈ったんだろう?
大切な人を守りたいというエリカの気持ちは大切ですが、
そのためならこの命を捧げてもかまわない、
と言うのだけは同意できません。
みんなで生きて帰ってきてこそなんだよ、エリカくん!!
「大切な人?」と尋ねる大神に、
真っ黒な髪の優しい人だと、
エリカは照れたように笑うのでした。
墓場→フィリップの墓に花を手向ける花火くん
▲フィリップに最後のお別れをしに来たのだと言う
君もそんなことを言うのか、と私崩れ落ちそう。
これには、大神もすぐさま反応して
「最後じゃない、俺たちは帰ってくるんだ」と
花火に訴えかけてくれましたが。
そうだよな、彼女たちは大神のような軍人ではないし、
人と戦うのに慣れたメンバーも多くはありません。
死ぬかもしれないという気持ち、
戦いを前に不安に思う気持ちを持つ方が
自然なくらいなんですよね……。
墓の前に立ち、大神もフィリップに対し
LIPSで声をかけます。
「花火くんは俺が守ります」
そう誓うと、花火の信頼度が上がります。
これでひとまず、メインメンバーには全員
会うことができましたね。
カフェ→誰もいない。いつもの店員さんも無事に避難したかな
大神のアパート→キネマトロンで通信ができる
ここに関しては、
「キネマトロンで通信ができるから
もっと使ってみるといい」と教わった部分です。
キネマトロンで会話ができるシーンは
これまでにもたくさんあった?ようなので
周回する内に見てみたいなあ……と思いつつ、
周波数を「13510」に合わせます。
すると、通信に出てくれたのはマリアでした。
巴里と帝都で通信ができるなんて、
と驚きながらも、微笑み喜んでくれるマリア。
▲マリアの顔を見ると安心するな……
巴里の強大な妖力反応は、
遠く離れた帝都でもキャッチできたようです。
紅蘭、カンナも通信に参加してきて、
口々に巴里の様子を心配してくれます。
総攻撃を仕掛けることになったと告げると、
マリアが注意を促してくれ、
LIPSで「慎重に作戦を行うよ」と頷きました。
なにせ巴里の都と、
巴里花組のみんなの命を預かっています。
クリアデータを合体していたためか、
マリアとカンナからは
一言多く激励の言葉を貰うことができました。
うーん、ズキュンときた……表現が古いか。
通信を終えると、キネマトロンに
帝国華撃団のショートカットが追加されました。
日本大使館→残業中の迫水大使
こんなときまで残業してる場合か!!
冗談めかして笑った迫水さんを大神が一喝すると、
迫水さんは一転、厳しい顔つきになります。
彼もまた、巴里をもし守れなかったら……と
恐れている一人なのでした。
LIPSが発生し、「俺たちに任せてください」と胸を叩きます。
迫水さんの信頼度が上がりました。
おっちゃんともあんまり絡めなかったなあ、
周回するときにはよろしくな。
テルトル広場→逃げ遅れた子どもを保護するメルくんとシーくん
君たちも見回りに出ていたのか。
泣き疲れて眠ってしまった子どもを抱えながら、
メルくんもシーくんも、
不安げな表情を隠しきれずにいます。
▲不安な気持ちはみんな同じなんだな
LIPSが発生し、「俺たちの任務は笑顔を作ること」
と返すと、シーくんの信頼度が大アップ、
メルくんの信頼度もアップします。
2人の声が多少なりとも明るくなったのでよかった。
シャノワール→最後に回るならここでしょう。
グラン・マとジャン班長がいて、
大神を激励してくれました。
励まされるとともに、2人の思いも、同時に託されます。
▲サクラ1、2でも共通するテーマのような気がします
帝都も何度焼かれぶち壊され、
ひっそりと静まり返ったことか。
しかし、戦いが終わった後には、
人々の笑顔が帝劇に集まっていました。
巴里もきっと同じです。
愛する人を失った心の傷はずっと残る。
グラン・マのが大神の肩に手をかけて言った台詞に、
失った大切な人のことを思い出します。
もちろん、街が無事で済めば
それに越したことはありません。
故郷や家、思い出を失うことだって、
時として大切な人を失うことと同じくらい
つらいことなのです。
例えば、帝劇を失ったら?
シャノワールを失ったら?
家にも、それらが連なってできる街並みにも、
積み重ねた歴史があり思い出があります。
LIPSが発生し、「俺たちで未来を作りましょう!」と
今度は逆に激励するような気持ちで
グラン・マに訴えます。
すると、グラン・マとジャンの信頼度が大きく上がりました。
自由行動はここで終了です。
直後、携帯キネマトロンが鳴り響き、
短な文章が送信されてきます。
▼ノートルダムに異常あり。注意せよ▼
作戦司令室に向かおうとしていた大神ですが、
ノートルダム寺院が見える場所へと急行します。
ムービーが始まり、巴里の街を見下ろす大神の頭上に
瞬く間に暗雲が立ち込めました。
その2に続きます。